大豆と枝豆と黒豆の違い、はっきり言えますか?
品種が違う?
全く別物?
色が違うだけ?
この機会にはっきりさせましょう。
大豆と枝豆、そして黒豆の違いを!
大豆と枝豆の違いとは?
まずは大豆と枝豆を見てみましょう。
大豆と言えば、あの薄黄色く熟した豆のことを思い出しますよね。
煮て食べたり、豆まきの時に使ったり、豆腐に加工されたり、おからになったりと私たちの食生活になじんでいる食品です。
枝豆はどうでしょうか?
ビールのおつまみに最高ですよね。
青々とした枝豆が見ていても夏の暑さを忘れさせてくれるようです。
実はこの大豆と枝豆。
同じものなのです。
大豆の収穫時期は9~10月くらいなのですが、それよりも早く、6~8月に収穫したものをゆでて食べるものを「枝豆」と呼んでいるのです。
つまり大豆がまだ若い時期に収穫するのでまだ青々しく、それを塩ゆでにしたものをが枝豆なのですね。
大豆と黒豆の違いとは?
それでは大豆と黒豆は何が違うのでしょうか?
黒豆と言えば、お節料理にも登場してくるものですよね。
実はこの大豆と黒豆も兄弟みたいなものなのです。
大豆には125種類の品種があると言われています。
黒豆というのはその中の一つ、つまり大豆の仲間なのです。
大豆の数ある品種の中の一つで、表面の皮が黒いものが黒豆なのです。
大豆の仲間ということは、黒豆からも枝豆ができるの?
そうなんです。
黒豆が成熟する前に若いときに収穫してゆでたものは黒豆枝豆として食べることができるんです。
少し黒っぽい枝豆がその黒豆枝豆なのですよ。
黒豆枝豆の高級品として愛されているものに丹波の黒豆枝豆があります。
大豆、黒豆、枝豆、栄養分の違いは?
大豆、黒豆、枝豆はすべて大豆の仲間だということが分かりましたが、この3つの栄養分には違いがあるのでしょうか?違いをまとめてみました。
それぞれ100gあたりの量です。
大豆 | 枝豆 | 黒豆 | |
カロリー | 422kcal | 135kcal | 414kcal |
たんぱく質 | 33.8g | 11.7g | 33.9g |
炭水化物 | 29.5g | 8.8g | 30.8g |
脂質 | 19.7g | 6.2g | 18.1g |
食物繊維 | 17.9g | 5.0g | 16.0g |
ビタミンC | 3㎎ | 27㎎ | 4㎎ |
カリウム | 1900㎎ | 590㎎ | 1800㎎ |
カルシウム | 180㎎ | 58㎎ | 190㎎ |
出典元:https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365419.htm
文部科学省 二飛音食品標準成分表
こうしてみてみると、大豆と黒豆はさほど栄養分の量に差がありません。
しかし、大豆と枝豆を比べてみると、それぞれ特徴がありますね。
大豆は「畑の肉」と言われるほどにたんぱく質が豊富な食品です。
それに比べて、枝豆のたんぱく質は少し少なめですね。
大豆はたんぱく質だけではなく、
大豆サポニン
オリゴ糖
大豆イソフラボン
などが注目されています。
大豆サポニンは抗酸化作用が期待されますし、オリゴ糖は腸の健康を整えてくれる善玉菌のえさになります。
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンが減少してくる女性たちの健康をサポートしてくれる成分なのです。
枝豆は実は「豆類」に含まれておらず「野菜類」に分類されるのです。
ビタミン類も大豆よりも枝豆のほうが多いですし、カロリーも少なめ。
カリウムも多く、余分な水分や塩分を外に排出してくれますし、メチオニンという必須アミノ酸はアルコールの分解を助けてくれます。
そのために、ビールのおつまみにもピッタリなのですね。
また、ビタミンCやベータカロチンなども含まれていて、緑黄色野菜としての良いところも含まれているのです。
一方、黒豆はどうでしょうか?
黒豆にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれています。
アントシアニンは抗酸化作用があるもので、アンチエイジング効果が期待できますよ。
アンチエイジングだけではなく、冷え性を改善したりむくみを解消したり、さらには血糖値の改善など健康効果をもたらしてくれる黒豆なのです。
大豆、枝豆、黒豆を効果的に食べる法
大豆はそのまま煮て食べても良いですし、大豆製品として作られた豆腐や豆乳、おからなどを調理して食べてもおいしいですね。
煮大豆とちりめんじゃこを軽く炒めてしょうゆとみりんで味付けする「煮大豆とちりめんじゃこの甘辛炒め」や水煮した大豆とツナを合わせたサラダなど、ちょっとアレンジするだけで一味ちがった大豆を楽しむことができますよ。
枝豆はやはりおなじみの塩ゆでしたものをおつまみに・・というのが定番ですね。
塩をまぶした生の枝豆をゴマ油をひいたフライパンで焦げ目がつくまで焼いて食べる「焼き枝豆」もおいしくいただけます。
黒豆と言えば黒豆を煮たものが思い浮かびますが、黒豆茶として飲むのも黒豆の栄養を効率よく摂取できる方法なのです。
特に女性たちに飲んでほしい黒豆茶です。
黒豆を煮だして飲むだけなのですが、ノンカフェインですし、自然な甘さがあり飲みやすいお茶です。
私も黒豆茶のティーバッグを買って飲んだことがありますが、香ばしさも加わりおいしくいただきましたよ。
まとめ
大豆と枝豆、黒豆というのは同じ大豆の仲間だということが分かりました。
枝豆は豆類ではなく若いうちに収穫してしまうので野菜類に入りますが、大豆の持つ良さと野菜のもつ良さを兼ね合わせたヘルシーな食品でもあるのです。
大豆も黒豆もたんぱく質がたっぷりですし、女性たちにとってはうれしい効果もありますので、積極的に摂りたい食品ですね。
おいしく健康的な生活のおともに大豆も取り入れてみましょう。
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