赤ちゃんが生まれて3か月から4か月の間には、お食い初めという行事をしますね。
100日目にするという風に言われていますが、ちょうど100日目でなくても、その前後で赤ちゃんの体調や大人の事情に合わせても大丈夫です。
さて、このお食い初めのメニューなのですが、簡単に作れないものか?
お惣菜買ってきてもいいかしら?
こんな風に思ってるお母さんたち、少なくないですよね?
お食い初めを簡単に済ませる方法について、まとめてみました。
お食い初めのメニューに込められた意味
お食い初めには、赤ちゃんが食べる真似をするだけですが、食べ物に困らないようにという願いを込めてお膳を用意します。
そのメニューはどんなものがあるのでしょう?
日本の食事の文化がもともと「一汁三菜」という形になっています。
一汁というのはお汁のことです。
三菜は三つのおかずということですね。
ご飯のほかに、お汁と三つのおかずを基本として、お食い初めのお祝い膳も準備すると良いのです。
このお汁や三つのおかずにも願いが込められているのですが、一つ一つ見ていきましょう。
まず、ご飯はお祝い事ですし、赤飯を準備しましょう。
お祝い事には赤飯を食べる風習が日本にはありますが、赤い色に、魔よけや厄払いの力があるとされているからなのです。
お食い初めで準備する赤飯には、こうした意味からも赤ちゃんが病気や災難にあわずに、健康に育ちますようにという願いが込められているのです。
汁物には、はまぐりの潮汁を準備します。
お吸い物ともいいますが、赤ちゃんの「吸う力」が強くなるように願いを込めたメニューになります。
またお祝い事にははまぐりが良く使われます。
特にはまぐりには良縁という意味があり、赤ちゃんの将来を願う汁なのですね。
次におかずです。
三菜という三つのおかずのうち一つは主菜になります。
お肉や魚類を主に使いますが、お祝い事ですから、お食い初めでもやはり鯛の尾頭付きを準備します。
でも今このご時世、鯛の尾頭付きなんて、店頭ではなかなか見かけないですよね。
もし鯛の尾頭付きが用意できそうにないという場合には、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
続きまして、副菜のひとつは煮ものです。
エビとレンコンの煮ものは長寿と明るい未来を願う意味が込められていますし、高野豆腐の煮ものは邪気を払うためのものだと言われます。
こうした縁起をかついだ食材で準備するのも良いですが、食材が手に入らなければ、別のものを使っても良いですよ。
もう一つの副菜には紅白なますを準備する人が多いです。
大根と人参の酢の物ですね。
または地域によっては「タコ」が「多幸」に通じるということで、縁起をかついでタコを準備するところもあるようです。
多幸だけではなく、赤ちゃんの歯の成長を願うという意味もあります。
歯がタコの吸盤のようにキレイに並び、しっかり固まるようにという願いを込めた食材です。
これでご飯に一汁三菜が揃いましたが、お食い初めにはもう一つ大切なものがあります。
それは「石」です。
歯固めの石と呼ばれるこの小石をお皿に乗せてお膳に乗せるのです。
実際に食べるわけではなく、箸で石をつついて、その箸を赤ちゃんの口に触れるようにするのです。
赤ちゃんの歯が丈夫に育ちますようにという願いが込められていますね。
お食い初めにスーパーの総菜を使ってもいいのか?
せっかくの赤ちゃんのお祝いですから、お母さんの手で、一つ一つ心を込めて準備してあげたいと思うのは当然です。
しかし、一方では、お母さんも子育てで大変なので体力的な問題、子育てに追われ、なかなか準備する時間がとれないという問題などで、簡単に済ませることはできないだろうか?と考えるわけです。
そして最後の手段はスーパーの総菜が思い浮かぶわけですね。
最近では、ネットでもこうしたメニューやお食い初めのセットとして注文することもできます。
お節料理も買って食べる時代ですから、お食い初めも注文したり、買ってきたりしてもいいんじゃないでしょうか。
なので、私はスーパーの総菜もアリだと思ってます。
赤飯も買ってくることもできますし、圧力なべで簡単に炊くこともできますので、自信がなければ買ってきても良いでしょう。
他のおかずにしても、例えば鯛を焼くのも自信がなければ、魚やさんであらかじめ注文しておけば焼いてくれます。
前々からお食い初めをする予定があれば、予めお食い初めセットのようなものを注文しておくこともできますが、する予定はなかったけれど、急に気が変わることもありますよね。
やっぱりしてあげたい!と思ったときにはもう遅かった・・・なんてこともあるわけです。
できる範囲で作って、あとは買ってきてもいいじゃないですか。
要は気持ちの問題だと思います。
買ってきた総菜であっても、赤ちゃんの健康と成長を願って心を込めて準備してあげれば、それでいいのではないでしょうか。
ちなみに、食器もお食い初めようのお祝い膳につかう食器があるのですが、これは離乳食用の食器でもOKです。
まとめ
お食い初めで準備するメニューには、お節料理のようにひとつひとつに赤ちゃんの健康と成長に対する願いが込められているんですね。
家で作るのが大変だし、祖父母を呼んでのお祝いとなるとさらに食事の準備が大変だから、外食しながら、お祝いするという形をとる人もいますよ。
ただ、外食となると赤ちゃんも大変だから、家庭でゆったりとという選択をする人が多いでしょうかね。
心を込めて準備してあげれば、それで大丈夫。
素敵なお食い初めの時間にしてくださいね。
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