2月3日は節分。
そして次の日は立春ですね。
昔、旧暦では立春の日から新しい一年が始まるというふうに考えられていて、そのために前日の節分の日には邪気をはらって福を呼び込むための行事をしていたのです。
それが豆まきであり、恵方巻を食べるというような行事なのです。
今回はこの豆まきのお話です。
豆を年の数だけ食べるのはどうしてなのか、食べる時間帯は決まっているのか、さらには食べすぎたらどうなるのか、余った豆の活用法まで、情報をお届けします!
豆を年の数だけ食べるのはどうして?
節分の日には「鬼は~外!福は~内!」と叫びながら豆をまきます。
この豆は火を通したものでなければならないと言われています。
それは邪気を払うためのものだからなのですが、炒り豆を使うことが多いですね。
この炒り豆のことを「福豆」と呼んでいます。
福豆をまいたあとには、その豆を拾いながら、年の数だけ食べましょうという風習があります。
なぜ年の数だけ?という疑問がでてきますね。
この福豆を食べることで、福を自分の体の中に入れ込むという意味があるので、年の数だけの福を取り入れることを願って年の数だけ食べると言われているのです。
そして数え年で一つ多く食べる風習もあります。
これは先述したように、昔は立春の日から新しい1年が始まると考えられていたので、その前日に「次の年」も福の多い、健康な年になりますようにという願いが込められているのです。
豆を食べすぎるとどうなcる?
では、どうしても年の数だけ食べないといけないのでしょうか?
小さいお子さんだと5歳なら5つしか食べられません。
もっと欲しいとねだられることもあるでしょう。
年の数以上食べたからといって、福が逃げるという話は聞いたことがありません。
しかし、炒り豆を食べすぎるのはNGなんです。
なぜなら、炒り豆は大豆を炒ったものですが、大豆には食物繊維もたっぷり含んでいます。
なので、多く食べるとお腹がゆるくなったり、下痢や腹痛を起こすこともあるのです。
なので、食べすぎには気を付けたいところです。
小さいお子さんもおいしいおいしいと言って食べるかもしれませんが、お子さんだけにやはり適当な量を決めてあげるのが良いと思いますよ。
さらに、大豆には思ったより多くの脂質が含まれています。
要するに食べすぎは太る元、ということになるんですね。
ダイエットしたいと思ってる方も要注意ですね。
豆を食べる時間帯って決まってるの?
ところで、節分の日の豆まきはいつしていますか?
私が幼いころはいつも夜にしていた記憶があります。
もちろん、幼稚園などではひとつの行事として日中にしますよね。
鬼が出てくるのは夜中だと言われています。
なので鬼を追い払う豆まきは夜にするのが良いのです。
かといって、夜中に豆まきをしたら近所迷惑ですよね。
小さいお子さんも起きてるのがつらいです。
なので、夕食前後に豆まきをするという家庭が多いようです。
節分に恵方巻も準備して食べる家庭であれば、豆まきで鬼退治した後に、恵方巻を食べるとさらに御利益もあり福がたくさん入ってきそうですよね。
豆を食べる時間帯というのは特に決まってはいませんが、夜、豆まきをしてからの時間ということになります。
余った豆はこう活用できる
豆まきで撒いた豆、けっこうな量ですよね。
年の数だけ食べても余ります。
この余った豆、どうしますか?何か活用法ってあるのでしょうか?
まず、紹介したいのが、この福豆を使ったお茶、その名も「福茶」です。
*福茶
先述したように、豆をたくさん食べすぎるとお腹を壊すこともあり食べすぎはNGです。
さらに年の数だけ食べるといいますが、小さいお子さんは物足りない感が残るでしょうし、逆に高齢の方、いや、30代でも30粒も食べるのは苦痛ですよね。
そこでこの福茶をおススメします。
福豆を食べるのと同じような効果をもたらしてくれるのが福茶なのです。
準備するのは、福豆3粒ほど、塩昆布、梅干し、熱湯です。
これらの材料には意味があり、豆は「まめまめしく」、昆布は「よろこぶ」、梅干しは「めでたい」という意味があるのです。
それで福を呼ぶことができるのですね。
この材料をいれて、熱湯を注ぐだけなので、とっても簡単ですし、豆を食べすぎることもなく、福豆をたべるのと同じ意味をもつので、福茶がおススメなのです。
小さいお子さんには梅干がちょっとすっぱいかもしれませんが、普段から食べている子なら大丈夫でしょうね。
*常備菜にも
福茶を飲んでも有り余るのが福豆です。
でも捨ててしまうのはもったいないですよね。
せっかく福を呼び込むための豆なのですから。
残った豆は常備菜などのおかずにして食べることができます。
メニューはいろいろありますよ。
大豆とコンブの煮もの、ひじきと一緒に煮る、さらには小さい煮干しとピーナッツなどと一緒にしょうゆで炒めるとか、アレンジもいろんな方法がありますよ。
我が家の節分定番メニューなんていうのも考えて見ると楽しいですね。
せっかくなのでお子さんと一緒に楽しめる料理をしても良いでしょう。
まとめ
節分の豆まきは古くはなんと室町時代からされていたそうです。
そんな昔から?とちょっと驚いたのですが、昔の人の知恵や昔からの言い伝えなどはバカにできないものが多いですよね。
豆まきで福が入り込むなんて迷信だと思う人も増えてきているでしょうが、こうした風習を大切にする心もお子さんたちに語り継いでいきたいものですね。
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