普通の洗濯では落とせない汚れを落とすときに使う漂白剤。
ワイシャツやブラウスなど、白い服の黄ばみを落とす目的で使うことが多いです。
しかし、漂白剤をつけた途端に洋服がピンク色になってしまうことがあります。
綺麗にするために漂白剤を使ったのに、変色したらとてもショックですよね。
詳しい仕組みはわかりませんが、漂白剤でピンクに変色してしまうこの現象…実は日焼け止めが変色の原因のようです。
日焼け止めは女性に欠かせないので、変色の原因と言われても困る方が多いでしょう。
そしてそれ以上に困るのが、変色した洋服の戻し方です。
漂白剤が適当でないとすると、いったいどうすればいいのでしょうか。
そこで今回は、漂白剤によってピンク色に変色した白い服を元に戻す方法をご紹介します。
漂白剤の使用頻度に個人差はありますが、今後の洗濯のためにも是非読んでみてください。
日焼け止めは塩素系漂白剤と反応してピンク色になる
洋服がピンク色になるのは、日焼け止めの成分と漂白剤が反応するからです。
ムラなく日焼け止めを塗ろうとすると、自分でも気づかない間に、洋服に日焼け止めがついてしまっていることがあります。
変色しやすいのは、襟や袖口です。
こう聞くと、日焼け止めがいけないと考えますよね。
ところが、実は漂白剤の種類にも注意が必要です。
漂白剤には、「塩素系」と「酸素系」があります。
塩素系は、強い漂白力があり、使用範囲がとても限られる漂白剤です。
白い衣類でなければ使えません。
一方で、酸素系は色柄ものでも使えます。
日焼け止めと反応してピンク色になるのは、「塩素系漂白剤」の方です。
有名なのは、花王の「ハイター」ですね。
花王のホームページにも、塩素系漂白剤で変色するおそれがあると書いてあります。
では、すべての日焼け止めと反応するのかというと、そうではありません。
しかし、日焼け止めを使った日は、できるだけ塩素系漂白剤は避けた方が良いでしょう。
日焼け止め×塩素系漂白剤で変色した洋服を元に戻す方法
ピンク色の部分は、生地そのものが変色したわけではありません。
なので、日焼け止めをしっかり落とせばとれます。
具体的な方法を見ていきましょう。
◎液体洗剤をつける
普段洗濯に使っている洗剤で落としていきます。
手順は以下の通りです。
・ピンク色の部分に、洗剤の原液を塗る
・しばらく置いておく
・もみ洗いする
(軽い変色なら、洗剤の原液を塗ったあと通常通り洗濯するだけで落ちることもあります。)
漂白したばかりの場合は、水でしっかりすすいでしぼってから洗剤を使ってください。
1回で落ちないときは、何回か繰り返してみましょう。
洋服を傷めないように、優しく洗うことが大切です。
◎洗濯用固形石鹸で洗う
部分洗いに使う固形石鹸で洗う方法です。
ワイシャツを洗うために使っている方もいるかもしれませんね。
さまざまな固形石鹸がありますが、おすすめは「ウタマロ石鹸」です。
目を惹く鮮やかな緑色が特徴の、あの石鹸ですね。
襟の黄ばみ、泥、食べこぼし、黒ずみ、インク、化粧品などの頑固な汚れも落ちます。
ドラッグストアでも買えますし、評価も高い商品です。
使い方としては、液体洗剤と同じように、変色部分に塗って使います。
ただし注意点として、ウタマロ石鹸は「蛍光増白剤」入りです。
真っ白な洋服には良いですが、クリーム色系などの洋服は白っぽくなることもあります。
洗う洋服の色味をよく確認してから使いましょう。
◎酸素系漂白剤を使う
酸素系漂白剤に、改めて浸け置きして落とす方法です。
お湯を使うと、より効果を発揮できます。
ちなみに、最初から酸素系漂白剤を使ったのに変色した、という事例もあるようです。
それなら酸素系漂白剤を使っても安心できない、と思って不安になりますよね。
ですが、事例数は少ないです。
それに、仮に変色したとしても洗剤や固形石鹸を使えば落ちます。
日焼け止めと反応する確率は、塩素系漂白剤の方が高いです。
洋服への負担や使いやすさを考えても、普段使う漂白剤は酸素系の方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回のポイントは、
・日焼け止めと反応してピンク色になるのは、「塩素系漂白剤」
・元に戻すには、洗剤や固形石鹸、酸素系漂白剤を使う
ということでしたね。
白い洋服は、汚れが目立ちやすいです。
そのため、しっかり漂白できる塩素系漂白剤を使いたくなりますね。
特に夏服だと、汗染みが気になりますよね。
でも、塩素系漂白剤を使うと、日焼け止めと反応してピンク色になることがあります。
使うなとは言えませんが、きちんとリスクを知ったうえで使いたいですね。
そして、変色してしまった場合は、落ちついて対処方法を思い出してみてください。
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