日本では、このごろ毎年のように災害が起こります。
できれば避けたいですが、いつ誰が被害を受けてもおかしくありません。
災害への備えとして真っ先に挙がるのが、非常食です。
どこかで災害が起こるたびに、買いそろえる方も多いのではないでしょうか。
ですが、非常食の保管は場所を取ります。
特にマンションは、一戸建てほど広くないので迷いますよね。
今回は、マンションでの非常食の保管方法と保管場所をご紹介します。
これから用意する方も、見直す方も、参考にしてみてください。
目次
ローリングストック法を使う
非常食を用意するときは、保管場所だけではなく保管方法も重要です。
非常食の保管方法でよく推奨されているものに、「ローリングストック法」があります。
この方法は、賞味期限・消費期限が近いものから食べ、その都度買い足すというものです。
そのため、ときどき取り出して確認する必要があります。
ローリングストック法の目的は、以下の通りです。
◎賞味期限・消費期限切れを防ぐ
非常食にも、当然ながら賞味期限と消費期限があります。
ひと通り用意すると、安心してそのまま放置してしまうものですよね。
しかし、それではいざ必要になったときに期限が過ぎているということになりかねません。
災害時には、体調管理がとても大切です。
賞味期限に関しては普段あまり気にしないという方でも、非常時には敏感になります。
用意した非常食をきちんと活用するために、ローリングストック法は有効です。
◎必要な量を知る
非常食は、1人最低3日分は用意しておくべきとされています。
可能なら、余裕を持ってあと数日分は確保したいところです。
ローリングストック法は、1食で食べる量や使う水の量などを確認できます。
◎どんな非常食が良いか確認する
非常食と言っても、その種類はさまざまです。
専用で販売されているものだけではなく、日常的に食べているものも非常食になります。
缶詰やレトルト食品、乾麺などがその例です。
栄養のバランス、温かいものが食べられるか、使いやすさなどを把握しておきましょう。
◎味を確認する
慣れない環境でストレスが溜まる中、食事がおいしくないのはつらいです。
買ったまま見直さずにいると、食べたときに口に合わないという可能性があります。
非常食だから、多少おいしくなくても仕方ないと思う必要はありません。
自分好みの味かどうか、しっかり確認しましょう。
◎食べ方を確認する
避難先では、調理に必要な道具が不足することも十分考えられます。
足りないものがあるせいで食べられないのでは、意味がありません。
ハサミなどの道具類もそろえられるようにしましょう。
非常食の保管場所
では、次は非常食の保管場所についてです。
万が一取り出せない場合を考えて、複数の場所に保管することをおすすめします。
マンションでは難しいかもしれませんが、意識してみましょう。
◎玄関付近
一番良いのは、玄関の周辺です。
避難するときにあちこちに移動することなく、すぐに持ち出せます。
玄関に続く廊下に収納スペースがあれば、そこを活用しましょう。
靴箱の上を使ったり、突っ張り棚を設置して自分で場所を作ったりすることもできます。
スムーズに運べるように、置き方も考えましょう。
◎キッチン
キッチンも非常食の保管場所に向いています。
他の食料品と同じように、取り出しやすい状態にしましょう。
専用の引き出しを設けたり、収納ケースを使ったりしても良いです。
入れるときは、きちんと整理して見やすくしておきます。
古いものから手前にくるようしておけば、賞味期限・消費期限切れも起こりません。
◎スーツケースを使う
少し意外ですが、スーツケースを使うという方法もあります。
大きさにもよりますが、1人分が入るのにちょうど良いようです。
スーツケースなら、部屋の隅に置いておいても不自然ではありませんね。
旅行などで使うときに非常食の期限を確認できるというメリットもあります。
数ヶ月に1回程度しか使わないのであれば、保存方法の1つとして検討してみましょう。
ちなみに、押し入れやクローゼット、床下収納を使うのには賛否があります。
地震で建物や床が歪んでしまったとき、取り出せない可能性があるためです。
この方法が使えるかどうかは、マンションの建築年数や耐震強度によります。
現在では少ないかとは思いますが、古い建物なら避けるのが良いでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
非常食は、どうしても何をそろえるかということばかり考えてしまいがちです。
でも、保管方法や保管場所をおろそかにすると、役に立たなくなってしまいます。
細かいところまで気を配り、非常事態のときに冷静に行動できるようにしましょう。
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