アウトドアでは定番であるたき火。
楽しんだあとは、後処理まで手を抜かないことが大切です。
ところが、やり方がわからないという方は多いのではないでしょうか?
たき火に挑戦したくても、方法を知らないとためらってしまいますよね。
今回は、たき火の後処理方法をご紹介します。
今までの方法が正しいかどうかわからない、という方も是非読んでみてください。
燃え残った炭を放置してはいけない
燃え残った、あるいは使い切れなかった炭を、そのまま放置していいと思っていませんか?
木は腐って土に還る、炭も木からできているから捨てても問題ないだろう。
こう考える方もいるかもしれません。
しかし、炭は土に還ることはなく、ずっと残るのです。
炭の主成分は、当然ですが炭素ですね。
炭素は結びつきが強い元素なので、分解することなく残ります。
炭が環境に悪影響を与える、ということはありません。
でも、キャンプ場やバーベキュー場を使うときは特に、マナーの面で問題があります。
大勢の人が炭を放置したら、そこら辺一帯が黒くなってしまいますよね。
炭を適当な場所に捨てて帰らないようにしましょう。
捨て場が設置されていることもあります。
火が完全に消えていることを確認してから捨ててくださいね。
たき火の後処理の方法と注意点
では、たき火の後処理の方法について確認します。
注意点もあるので、あわせて見ていきましょう。
◎使い切る
まず、薪や炭は使い切るということが前提です。
灰にしてしまった方が、後処理の手間がかかりません。
使い切るまでの時間を考え、定期的に火の中に足して全部燃やせるようにしましょう。
◎たき火台に乗せたまま水をかけないこと
時間の都合などですべて燃やせない、ということもあるでしょう。
消火で一番大切なのは、あとで火事が起きないようにすること。
ここからは、消火方法についてご説明します。
消火するときには水をかける、というのは最初に思い浮かぶ方法ですね。
現在は、たき火台などを使うことが多いです。
ですがその場合、薪や炭をたき火台に乗せたまま水をかけてはいけません。
急な温度変化により、金属が変形してしまいます。
水蒸気や舞い上がった灰で火傷するという危険性もありますよね。
また、ただ水をかけただけでは、中まで消火しきれていないこともあります。
しばらくしたらまた燃え始めた、などということになりかねません。
◎水の中に入れる
薪や炭を水の中に入れるという方法をとると、確実に消火できます。
水を張るためのバケツなどを用意しておくとよいです。
まとめて入れずに、1本1本静かに入れてくださいね。
触ってみて、冷たくなっているのを確認してから取り出しましょう。
きちんと乾かせば、また使うこともできます。
◎火消し壺を使う
「火消し壺」という便利な商品があります。
これがあれば、水を使わなくても消火が可能です。
中に入れて、しばらく置いておくだけで火が消えます。
ただし、火消し壺の本体が高温になるので注意が必要です。
入れてから短時間での移動はやめましょう。
また、高温の火消し壺を地面に直接置くのも避けてください。
理由は、直火と同じ状態になってしまうからです。
何か挟むか、脚付きの火消し壺を選びましょう。
火消し壺に入れた薪や炭は、次のたき火で使えます。
たき火の後の灰は肥料に使える
灰の捨て場があるところを利用した場合、捨ててきてかまいません。
ですが、持ち帰らなければいけないこともありますよね。
そのまま捨ててもよいのですが、実は肥料として使う方法もあります。
草木を燃やした灰は「草木灰(そうもくばい)」と言い、昔から使われてきた肥料です。
カリウムなどが含まれています。
植えるときに土に混ぜたり、途中で土の上にかけたりする使い方が一般的です。
ただし、注意点もあります。
・土をアルカリ性に傾けるので、酸性を好む野菜には向かない
・化学肥料との相性
・人工物が入っているなら避ける(紙にもインクが使われています)
制限はありますが、興味がある方は使用量に気をつけて使ってみてください。
まとめ
いかがでしたか?
楽しんだあとでは、後処理のときに気がゆるんでしまうことがありますよね。
疲れているから早く休みたいとも思うでしょう。
せっかくたき火の間は気をつけていても、後処理を適当に済ませてしまっては台無しです。
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉を聞いたことがあると思います。
最後まで気を抜かずしっかりルールを守り、たき火を楽しんでくださいね。
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