子供たちが学校で習字をしてきた日に、白い服に墨のくろーいシミを付けて来た。
さて、あなただったらどうしますか?
1.服につかないように気を付けないといけないじゃない!と子供を叱る
2.どうしよう~どうやって落としたらいいの~・・・と、途方にくれる
3.シミを落とす準備をしてさっさとシミを落とす
多くの人が1番か2番を選ぶのではないでしょうか?
私も2番かもしれません。
今回は落ち着いてシミを落とす準備ができる3番の人になるための知恵を紹介していきますよ。
墨汁のシミを落とすのは難しい
洋服のシミ落としは何でも難しいと思ってしまいますが、いろんな洗剤も出て来たので、比較的簡単に落とせるようにはなりました。
でも墨汁のシミってなかなか落ちませんよね。
家で習字をするなら服装にも気を付けるでしょうし、汚れてもいい服を着てしますが、学校となるとそういうわけにもいきません。
特に、白い運動服を着て、習字をした。
そんな日にシミをつけて帰る子供たちは一人や二人じゃないでしょう。
でも学校の運動服だけに捨てるわけにもいかず、かといってシミのついた服を着せるのもかわいそう。
それでお母さんも、つい、なんで!と怒ってしまうのですが、まあ、悪気があってやってるわけじゃないのでね。
できるだけ怒らず、落ち着いてシミを落とすように心がけてみましょう。
ところで、この墨のシミって、不溶性の汚れなので落ちにくいのです。
水溶性のシミ、例えばジュースをこぼしたとかっていうものであれば、洗剤などで落とすことができます。
または油溶性のシミ、化粧品のシミなどだったら、クレンジングなどを使って落とすこともできます。
しかし墨はどちらにも属さない不溶性の汚れであるがゆえに、どっちの方法を使っても取れないんですよね。
それで、墨のシミを落とすのは難しいと思われるようになったのです。
墨汁のシミの落とし方
でも、難しいといってあきらめるのはまだ早いですよ。
とっておきの方法があります。
墨汁のシミを落とすには、歯磨き粉と歯ブラシを準備しましょう。
雑巾やタオルも一緒に準備してください。
さあ、始めてみましょう。
シミのついた服の下に、汚れても良いタオルや雑巾を敷いておきます。
それからシミの部分に歯磨き粉をつけて、歯ブラシで軽くこすります。
この時に使う歯磨き粉は研磨剤入りのものです。
この研磨剤が墨の汚れである炭素粒子を取り除いてくれるのです。
こうすることで、黒い汚れが下に敷いたタオルや雑巾にうつります。
下の布が汚くなったら、移動させてきれいなところに置いて、同じ作業を繰り返しましょう。
歯ブラシでこすったあとは、台所用洗剤をつけて軽くもみ洗いしましょう。
そのあと、洗濯機で普通に洗濯すれば、だいたいシミは落ちているでしょう。
それでも墨汁のシミが落ちなかったら?
それでもシミが落ちなかったら・・・もう一つ方法があります。
それは、お米を使う方法です。
炊いたお米です。なのでご飯粒ですね。
容器にご飯一口分と台所用の中性洗剤を入れて、混ぜ合わせます。
この時にご飯粒をつぶしながら、歯ブラシで混ぜると良いですよ。
ご飯と洗剤を混ぜてペースト状にしてしまいます。
このペースト状になったものをシミの部分につけて、歯ブラシでポンポンと叩きましょう。
このとき、シミを広げないように注意しましょう。
歯ブラシを水洗いしてから、さらに歯磨き粉(研磨剤入り)をつけて、再びポンポンしましょう。
水でもみ洗いしてから、普通に洗濯します。
これで落ちるでしょう。
カーペットや畳に墨汁がこぼれたときは?
服についたシミの対処はこれでおわかりいただけたでしょうか?
もし、自宅で習字をしていて、墨汁がカーペットや畳にこぼれたというときには・・・どう対処したらよいでしょうか?
慌てず落ち着いて対処するのが一番です。
カーペットにこぼした場合は、シミが広がらないように雑巾でポンポン叩いてから、台所洗剤や中性洗剤を水で薄めたものを雑巾にしみ込ませて、その雑巾でポンポンとたたきます。
むやみにこすってしまうと、シミが広がったり、カーペットの生地を傷める原因になるので、軽くポンポン叩くのが良いですよ。
畳にこぼした場合も、雑巾で墨汁を拭きとってから、水で薄めた中性洗剤でポンポン叩きましょう。
畳の目にそって歯ブラシで軽くこすると汚れが浮き出てくるので、それを拭きとるようにします。
まとめ
墨汁のシミはなかなか落ちにくいということで有名ですが、最近では墨専用の洗剤も販売されています。
書道用具専門店でしか売ってないのかと思ったら、ネットでも多く販売されているようです。
お子さんが小さいときは一度や二度はシミを作るものですから、いざというときのために買っておいても損はないかもしれませんよ。
他にもキッチン泡ハイターで落としてるという人もいますよ。
墨は水でも油でも落とすことができないので、研磨剤が入った歯磨き粉や、ご飯の粘着性を利用してシミを落とすことになります。
これだけ覚えておけば、突然白い服に墨をつけてきても落ち着いて対処できそうですね。
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