水切りヨーグルトを作ると、水分がたくさん出ます。
この水分のことを「ホエー」と言いますが、捨てることが多いのではないでしょうか。
ですが、ホエーには予想以上に栄養成分があり、嬉しい効果も期待できます。
その内容を知れば、きっと捨てられなくなるでしょう。
今回は、ホエーの栄養成分や使い道などをご紹介します。
今度水切りヨーグルトを作ったとき、ホエーの生かし方の参考にしてくださいね。
目次
ホエーの作り方
ホエーは、「乳清(にゅうせい)」とも呼ばれます。
ホエーを作るには、水切りヨーグルトを作らなければいけません。
水切りヨーグルトの作り方はとても簡単です。
まず、ボウルにザルを重ね、ザルの中にキッチンペーパーを敷きましょう。
そして、ザルの中にヨーグルトを入れます。
あとは、冷蔵庫の中に入れて、半日から一晩ほど置いておけば完成です。
ヨーグルトが好みの硬さになるように、置く時間を調節してください。
水切りヨーグルトが出来ると、ボウルの中にはホエーが溜まっています。
ホエーの栄養成分と効果
ただの水分に見えるホエーですが、実はきちんと栄養が含まれています。
ホエーの主な栄養分は、以下の通りです。
≪ホエーの主な栄養分≫
タンパク質
(ラクトフェリン、αラクトアルブミン、βラクトグロブリン、血清アルブミン、
免疫グロブリンなど)
必須アミノ酸
乳酸菌
炭水化物
ビタミン
ミネラル
(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リン、鉄、銅、亜鉛など)
ホエーは高タンパクですが、低カロリーなのでダイエット中でも安心です。
また、体に素早く吸収されるという特長もあります。
≪ホエーの効果≫
ホエーの栄養素の中で特に注目度が高いのが、タンパク質と必須アミノ酸です。
タンパク質は、「ホエイプロテイン」としてアスリートなどの役に立っています。
必須アミノ酸は、タンパク質を構成しているアミノ酸の一部で、体内では作られません。
そのため、食品から摂取する必要があります。
ホエーは、必須アミノ酸を摂取できる食べ物として重要なのです。
他の効果は、以下のようになります。
・便秘改善
・新陳代謝の促進
・美白
・保湿
・抗炎症作用
・ニキビや肌荒れの改善
・くすみの改善
・アンチエイジング
・睡眠誘発
・鎮痛・鎮静
美容面でさまざまな効果を期待できることがわかります。
女性は積極的に取り入れると良さそうですね。
ホエーの使い道
ホエーの効果を生かすためには、どのように活用すればいいのでしょうか。
ここでは、ホエーの使い道をご紹介します。
◎料理に使う
ホエーは、料理や飲み物、お菓子に混ぜることで簡単に摂取できます。
珍しいものはないので、挑戦しやすいでしょう。
・ご飯を炊く
ご飯を炊くときに使う水の一部をホエーにします。
分量は、1合炊くときで100mlが目安です。
あとは、基準量になるまで水を入れましょう。
ホエーを加えることで、ご飯につやが出て甘みが増し、カルシウム量も増えます。
・味噌汁、スープ、カレー、シチューなどに使う
いつも通り作るときに入れるだけなので、難しくありません。
煮込み料理なら、抵抗なく使えるでしょう。
・お肉をやわらかくする
ホエーにお肉を漬け込むとやわらかくなります。
漬ける時間は、30分ほどです。
・牛乳や豆乳と混ぜる
牛乳または豆乳とホエーを、1:1の割合で混ぜます。
お好みで、はちみつやレモン汁を加えても良いです。
・スムージーに入れる
スムージーを手作りすることもあると思います。
水やヨーグルトの代わりに、ホエーを入れてみましょう。
スムージー以外では、甘酒に混ぜる方法もあります。
・パンケーキ、ホットケーキ、パンに使う
水や牛乳の代わりにホエーを使うと、ふんわりと仕上がります。
クッキーを作るときに混ぜても良いです。
◎スキンケアに使う
ホエーは、スキンケアにも利用できます。
肌が弱い方は、必ずパッチテストを行いましょう。
・パックする
ホエーをコットンに付け、顔にのせます。
5分程度待ったら、洗い流してください。
肌の保湿や、黒ずみの改善に使えます。
・化粧水にする
ホエーと精製水を1:2の割合で混ぜ、普通の化粧水と同じように使います。
日持ちしないので、その都度作るのがおすすめです。
どうしても保存したい場合は、冷蔵庫に入れましょう。
臭いが気になるときは、アロマオイルや精油を加えると良いです。
・入浴剤にする
浴槽の中に入れるだけです。
化粧水と同じように、アロマオイルを使うと臭いを抑えられます。
まとめ
ホエーには栄養成分や肌に良い効果があり、使い道も多いです。
捨ててしまうのはもったいないですよね。
是非有効活用して、美肌を手に入れましょう。
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