三隣亡(さんりんぼう)ってどういう意味?何に気を付ければいいの?

三隣亡(さんりんぼう)ってどういう意味?何に気を付ければいいの? 年間行事

 

 

             

 

暦に関係している言葉の中に、「三隣亡」というものがあります。

文字からなんとなく縁起が悪そうなイメージを持ちますね。

大安や仏滅ほど有名ではないので、初めて聞いたという方も多いはずです。

今回は、三隣亡の意味や気を付けることについてご紹介します。

私たちとどのような関係性があるのか、確認していきましょう。

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三隣亡の意味

三隣亡とは、暦の中の選日(せんじつ)の1つです。

選日は、六曜、七曜、十二直、二十八宿、九星、暦注下段以外のすべてを指します。

十干十二支の組み合わせから吉凶を判断するものです。

 

三隣亡は凶日であり、建築などを行えば近隣の3軒まで滅ぼすと言われています。

そのため、三隣亡のときには建築関係の行事は行わないことが多いです。

身内や知り合いに建築関係者がいたら聞いてみましょう。

 

ちなみに、先ほど挙げた選日以外のものの中で、特に身近なのは「六曜」と「七曜」です。

六曜は、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口のことですね。

カレンダーにも書かれています。

 

改めて六曜についてまとめると、以下の通りです。

 

・先勝(せんしょう)

 午前が吉、午後が凶とされている。

 物事を早く終わらせてしまうのが良い日。

 急用や訴訟などに吉。

 

・友引(ともびき)

 朝と晩が吉、昼は凶とされている。葬儀を避ける日。結婚式は吉。

 

・先負(せんぶ)

 午前が凶、午後が吉とされている。

 先勝とは逆に、急がず平穏に過ごすのが良い日。

 

・仏滅(ぶつめつ)

 六曜の中で一番の凶日。結婚式などには適さない。

 

・大安(たいあん)

 六曜の中で一番の吉日。「大いに安し」という意味がある。

 すべてにおいて良い日とされているので、結婚式などが行われることが多い。

 

・赤口(しゃっこう)

 11時頃から13時頃までが吉、それ以外の時間は凶とされている。

 火や刃物に注意する日。

 

七曜とは、もともと太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星のことです。

現在では、日曜日から土曜日までの曜日に使われています。

 

三隣亡の由来

三隣亡の成立は江戸時代という説が有力です。

当時の書物によると、漢字は今と違い「三輪宝」となっていました。

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「宝」という文字が入っているので、縁起が良さそうに思えますね。

実際、家や蔵を建てるのに良いと書かれており、吉日でした。

 

なぜ吉日が凶日になったのか、はっきりしたことはわかっていません。

反対の意味になったのは不思議ですね。

漢字が変わったのは、三輪宝のままでは凶日に合わないからです。

 

三隣亡において避けた方が良いこと

三隣亡に避けるべき行事にはどんなものがあるのか見ていきましょう。

 

◎地鎮祭

地鎮祭は、工事を始める前に行われる儀式です。

土地の神様に土地使用の許しを請い、工事の安全を祈ります。

三隣亡のときに避けるべき代表的な行事と言えるでしょう。

 

◎上棟式などの建築や工事

上棟式は、柱などの骨組みが完成したときに行う儀式です。

地鎮祭と同じく、三隣亡ではやめた方が良いとされています。

他の建築や工事についても同様です。

 

◎引っ越し

無関係に思えますが、引っ越しも建築関係になります。

なぜなら、引っ越しは新しい家に移ることだからです。

 

また、引っ越し先の近所の方が三隣亡のことを知っている場合もあります。

万が一、トラブルに発展したら困りますよね。

 

こうしたことからも、三隣亡のときの引っ越しは避けた方が良いです。

 

◎入籍・結婚式・葬儀

入籍や結婚式は、「家庭を持つ」「家庭を築く」などと表現されます。

建築と関連づけることもできるため、やめた方が良いです。

 

葬儀についても、関連性は不明ですが、避けている地域があります。

 

 

引っ越し、結婚式、葬儀まで避けるのは意外でしたね。

 

ところで、結婚式は大安を選ぶことが多いです。

では、もし大安と三隣亡が同日になったときはどうすればいいのでしょうか。

 

大安は縁起が良い日ですが、三隣亡を優先させて避けるのが良いでしょう。

その方が気持ちも落ち着きますよね。

 

三隣亡の日

三隣亡の日は、月によって次のように分けられます。

 

・1月、4月、7月、10月…亥の日

・2月、5月、8月、11月…寅の日

・3月、6月、9月、12月…午の日

 

この月は「節月」と呼ばれ、二十四節気を基準にした区切り方です。

また、山形県には、寅年、午年、亥年は年中三隣亡だと言われている地域があります。

 

まとめ

いかがでしたか?

難しい部分もありますが、三隣亡について少しはわかったのではないかと思います。

 

中には、三隣亡のことを気にしないという方もいるかもしれません。

ですが、周りの方や特に建設関係の方は、迷信といえども重要視していることがあります。

 

他人への配慮の面を考えても、三隣亡がどういうものか覚えておきましょう。

 

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