豆腐は、安くてヘルシーで、私たちにとってとても身近な食材です。
味噌汁、冷ややっこ、鍋、湯豆腐など、季節を問わずよく食べますよね。
そんな中で、寒くなると食べたくなるのが「揚げ出し豆腐」です。
油を使っているので、豆腐ですがボリュームがあるおかずになります。
材料費があまりかからないのも嬉しいところですね。
ところで、揚げ出し豆腐には「衣」があります。
衣につかう材料はいくつかありますが、小麦粉と片栗粉もその1つです。
では、揚げ出し豆腐にはどちらを使うのが正解なのでしょうか。
人によって、それぞれ意見が違うはずです。
そこで今回は、揚げ出し豆腐に使うのは小麦粉か片栗粉かについて記事にしていきます。
揚げ出し豆腐を頻繁に作る方も、これから挑戦する方も、是非読んでいってくださいね。
小麦粉と片栗粉、どう違う?
料理でよく使われる小麦粉と片栗粉。両者の違いはいったい何でしょうか。
揚げ出し豆腐について見ていく前に、小麦粉と片栗粉の違いを確認しましょう。
◎小麦粉
小麦粉は、ご存知の通り小麦を粉にしたものです。
料理やお菓子に幅広く使われています。
小麦粉の成分は、デンプンとタンパク質です。
タンパク質の多くはグリアジンとグルテニンで、水を含むと「グルテン」になります。
「グルテンフリー」が流行ったので、知っている方も多いですよね。
小麦粉は、主に3種類に分けられます。分類基準は、含まれるタンパク質の割合です。
種類によって用途も違います。
・強力粉
タンパク質12%以上。
パン、ラーメンなどに使われます。
・中力粉
タンパク質9%前後。
代表的な用途はうどんです。
他には、お好み焼きやたこ焼きにも使われます。
・薄力粉
タンパク質8.5%以下。
ケーキをはじめとするお菓子類、天ぷらに使われます。
一番ポピュラーな小麦粉ですね。
小麦粉には、他にも「浮き粉」、「全粒粉」、「デュラムセモリナ粉」があります。
浮き粉とは、小麦粉のデンプンのみの部分です。和菓子に使われます。
ちなみに、グルテンのみを集めて作られるのが「麩(ふ)」です。
全粒粉も、比較的よく聞く小麦粉だと思います。
通常の小麦粉と違い、小麦の表皮や胚芽などをまるごと粉にしたものです。
栄養が豊富に含まれています。
用途は、パンやビスケットです。
デュラムセモリナ粉は、グルテンが多いデュラム小麦から作られています。
粒が粗く、黄色っぽい小麦粉です。
パスタに使われているので、今度買ったときに原材料名を確認してみましょう。
小麦粉には、水に溶けやすく粘りが出るという性質があります。
とろみもつけられますが、片栗粉のような仕上がりにはなりません。
◎片栗粉
片栗粉の成分はデンプンです。
名前からわかる通り、もともとは「カタクリ」という植物が原料になっていました。
現在では、じゃがいもから作られることが多いです。
唐揚げや竜田揚げなど、揚げ物の衣に使われます。
そして、最も多い使い方が「水溶き片栗粉」です。
中華料理などで「とろみ」をつけるときに使われますね。
片栗粉は、水に溶けにくく加熱によって「糊(のり)状」になります。
直接入れるとダマになるのはこの性質のためです。
使い方に注意は必要ですが、あんかけなどには片栗粉が向いていると言えるでしょう。
揚げ出し豆腐には小麦粉か片栗粉か
揚げ出し豆腐には、片栗粉が適しているとされています。
ですが、どうしても片栗粉で作らなければいけないわけではありません。
実際、小麦粉を使ったレシピもあります。
揚げ出し豆腐は、
・豆腐の水分を切る
・粉をつけて揚げる
・つゆをかける
という流れで作る料理です。
揚げる前に小麦粉か片栗粉をつけますが、その違いは「色」と「食感」に表れます。
色は、小麦粉はきつね色、片栗粉は白です。
次に食感ですが、小麦粉はカリッとします。
片栗粉はサクサクし、軽い食感です。
また、片栗粉の場合はつゆも絡みやすく、時間が経つと適度なとろみがつきます。
小麦粉と片栗粉、どちらで作ってもおいしそうですね。
それぞれの違いを理解したうえで、混ぜて作るという方法もあります。
衣に厚みが出ますし、また新しい食感が楽しめるでしょう。
混ぜるときは、1:1の割合がおすすめです。
それぞれ試してみて、自分好みの衣を見つけてくださいね。
さいごに
いかがでしたか?
揚げ出し豆腐は、小麦粉と片栗粉のどちらを使っても良いことがわかりましたね。
現在は、少量の油でも作れる簡単な揚げ出し豆腐のレシピもあります。
気軽に作って、衣の香ばしさと豆腐のふんわり感を味わってみてください。
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