家庭でもホームベーカリーでパンを焼く人が増えてきました。
保存料などを入れない、より健康的なパンを作ろうという人たちも多いことでしょう。
せっかく焼くのだから、見栄えも良くしたいものですね。
食パンを焼いたけれど、あれあれ、時間がたつと食パンの側面がベコッと凹んで腰折れてしまい、おいしそうに見えなくてちょっと残念…って事がありませんか?
この腰折れってどうして起こるのか?その対策はあるのか?気になる情報をお届けします。
食パンの腰折れの原因は?
腰折れの原因を探る前に「腰折れ」って何?という人もいるかもしれませんね。
腰折れというのは、食パンを焼いたときに、側面がへこんでしまう現象のことをいいます。
専門用語では「ケービング」と言います。
では、この腰折れ、どうして起こるのでしょう?
原因は3つほど考えられます。
ひとつは「焼き方が甘い、焼き時間が短い」
ふたつめは「パンの生地が柔らかい」
みっつめには「型に対して生地の量が少ない」
この三つについて、さらに説明していきますね。
*焼き方が甘い、焼き時間が短い
焼き色が薄いと「焼きが甘い」とも言われますが、焼き時間が少し短い場合には、パンの内部の水分がまだ残っているのです。
この水分が外部に蒸発するには表面に水分が移動して、湿ってくることになります。
そうして側面が腰折れしてしまうという現象が起きるのです。
*パンの生地が柔らかい
パンの生地が柔らかいということは、水分が多いということですね。
しっとりしたやわらかいパンを焼くには水分を多くするという方法もとられますが、その場合には焼き方に更なる工夫が必要になってきます。
パンの生地に水分が多いと、先にも説明したように、焼きあがったパンの中にも水分が残ってしまうことがあり、腰折れの原因となるんですね。
*型に対して生地の量が少ない
これは型に少ない量の生地を入れた時に、型の上まで発酵させるのに時間がかかってしまうので、それによってグルテンが弱くなり、腰折れの原因となってしまうのです。
食パンの腰折れを防ぐための対策とは?
ではこの食パンの腰折れを防止する対策ってあるのでしょうか?
3つの原因を見てきましたが、この原因が分かれば、対策も見えてきますね。
パンの焼き時間が短くて水分がパンの中に残ってしまうのであれば、「パンの焼き時間を長くする」という方法がありますね。
生地が柔らかくて、水分が多くなり、腰折れが起きてしまうのであれば、水分量を調節してみたり、また水分量が多ければ多いなりの焼き方の工夫をすれば良いのです。
そして型に対する生地の量が少なければ、少し多くしてみるという方法をとることができます。
そのほかに、焼き上がり直後に、型ごと10センチほど上から落としてみるという方法があります。
こうすることによって、中にこもっている熱い蒸気が外に出て、腰折れの防止になります。
もし落とすことができない場合は、型の四方からバンバンたたくという方法も同じ効果がありますよ。
パン屋さんでパンを選んでいるときにたまにこのような光景を目にしたり、音だけを耳にすることがありますよね!プロの方々も実践する腰折れ予防策なんですね^^
さいごに
家庭でホームベーカリーを使って食パンを焼いたときの腰折れの原因と対策についてお届けしました。
パン作りは楽しい反面、量の調節、焼き方の工夫など、うまく焼くコツをつかむまでは、少し苦労も伴うかもしれませんね。
見栄えも良く味も良いパンを焼くために、いろんなレシピを試して見てはいかがでしょうか。
そうして、焼きあがったときに型ごと落としてみる、型の外からバンバンたたいてみるなどの方法も試してみてください。
おいしいパンを喜んでくれる人たちの顔を思い浮かべながら作ると、この試行錯誤も楽しくなると思いますよ!
コメント