何か面白いことがあって大笑いすると、涙が出てくることがあります。
ですが、中には普通に笑っているだけなのに涙が出てしまうという方もいるようです。
珍しい現象なので、誰かに相談するかどうか迷いますね。
また、対処方法がわからない場合もあるでしょう。
笑うのは本来良いことですが、涙のせいでストレスの元になってしまうかもしれません。
そこで今回は、笑うと涙が出る原因、涙を止める方法などをご紹介します。
自分だけかもしれないと悩んでいる方がいましたら、参考にしてみてください。
目次
涙が流れるルート
涙は、目を乾燥から守るために大切なものです。
潤す以外にも、角膜などへの栄養補給、まぶたの潤滑剤、消毒といった役割もあります。
涙の流れ方を簡単に確認しておくと、
涙腺(上まぶたの目尻側にある)→目の表面→涙点(目頭のあたりにある)→鼻→喉
となります。
最後は鼻や喉に行くのは意外ですね。
外に流れ出てくるのは、涙の量が多いからです。
涙の種類
普段意識していませんが、涙には実は以下の3種類があります。
◎基本的な分泌による涙
目の潤いを保ち、保護するという役割の涙です。
この涙は毎日分泌されていて、量が少なくなると「ドライアイ」になります。
◎反射による涙
目が刺激されたときに出る涙です。
異物を洗い流す役割があります。
身近な例では、玉ねぎを切ったとき、あくびをしたとき、花粉症のときです。
◎感情による涙
悲しいとき、嬉しいとき、感動したとき、思いっきり笑ったときなどに出ます。
一般的な涙のイメージは、この種類ですね。
分泌量が多いため、目の外に溢れます。
笑うと涙が出る原因
なぜ笑うと涙が出るのかについてですが、実は断定できる原因はありません。
他の人より涙腺が緩いなど、身体的な部分、個人差がある部分も原因になるからです。
しかし、推測できる原因の1つに笑いと副交感神経の関係があります。
副交感神経は、睡眠中やリラックスしているときに働く神経です。
笑っているときにも、副交感神経は優位な状態になります。
そして、涙の量が増えるのは副交感神経が働いているときです。
これで、笑いと涙のつながりが見えてきますね。
少し笑っただけで涙が出てくる方は、感受性が強いのかもしれません。
感受性が強いと、さまざまなものを感じ取りやすいです。
そのため、わずかな笑いでも大きな刺激になると考えられます。
ちなみに、怒ったときや悔しいときは交感神経の方が優位です。
副交感神経優位のときと違い、涙の量は少なくなります。
涙を止める方法
3種類の中で、自分で止められるのは笑いも含めた感情による涙です。
涙を止める方法にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
笑い以外の、他の感情のときにも使えます。
◎上を見る
涙が溢れそうなとき、自然に上を見てしまうことはないでしょうか。
実際に、涙を止めるのに効果的です。
気を紛らわせることもできます。
◎深呼吸をする
どの感情かにもよりますが、泣いているときは呼吸が乱れがちです。
深呼吸をすれば呼吸が整い、気持ちも落ち着きます。
目を閉じながら行えば、涙も収まってくるでしょう。
◎目を動かす、瞬きをする
涙は、ただ我慢しているよりも、目を動かしたり瞬きをしたりする方が止まるようです。
瞬きをすると、最初に説明した経路による涙の排出が促進されます。
多少はこぼれてしまうかもしれませんが、試してみましょう。
◎別のことを考える
悲しいときに効果がありそうな方法ですね。
涙のきっかけに集中せず、他のことを考えて気持ちを逸らします。
◎体に刺激を与える
眠いときにも使う方法ですが、自分で刺激を与えてみましょう。
刺激を与える場所は、主に舌です。
飴やガムを食べる、炭酸飲料を飲む、軽く噛むといった方法があります。
体をつねるのも効果的です。
やりすぎて、舌や体を傷つけないようにしてくださいね。
◎ツボを押す
黒目の真下に、涙を止めるツボがあります。
眼球と骨の境目を押すイメージです。
眼球を圧迫しないように注意しながら、優しく押しましょう。
目の疲労回復や、クマ・ドライアイの改善にもなります。
人前ではなかなかできませんが、方法の1つとして覚えておくと良いです。
まとめ
いかがでしたか?
・笑いと涙の因果関係には、副交感神経が関わっている
・涙を止める方法は複数ある
これらのことを知っておくだけでも、少しは気が楽になるのではないでしょうか。
涙が出ないようにするのは難しいですが、あまり悩まないようにしましょう。
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