職場のデスクの引き出しを勝手に開けられたら、どんな気分になりますか?
え?人の引き出しを勝手に開けてもいいの?と驚く人がいる反面、職場のデスクは会社のものだから誰が開けてもかまわない、という声もあります。
職場で他人の机の中を見るのはマナー違反になるのでしょうか?
それとも当然のことなのでしょうか?
目次
他人の机の中を勝手に見るのはマナー違反だという意見
まずは「マナー違反だ」という人の意見を集めてみました。
*ふつうは開けないでしょう。
確かに机は会社のものですが、それを管理しているのは自分です。
その管理しているものを勝手に、無断で開けるというのはちょっとおかしいと思います。
もし、その机の中にあった重要な書類などがなくなったら、誰が責任をとるのでしょう?
*会社の事情によって、一番下の引き出しに私物をいれています。
なので、そこを開けるのはタブーと暗黙の了解になっていますが、それでも業務に必要だからといっても、一言了解を得てから開けるべきではないでしょうか?
*他人の引き出しを開けるのはマナー違反だと思います。
仕事上、どうしても急ぎで必要だという場合であれば、仕方がないとしても、人の机を開けていると良からぬ勘違いをされても仕方がないです。
*もし、自分の机が開けられたら、絶対嫌な思いになると思います。
なので、他人の引き出しを開けたこともありませんし、開けようとも思いません。
確かに会社のものですが、それをいうならロッカーも同じで、勝手に開けてもいいことになりますよね。
*今まで勤めた会社では、無断で開けてもいいっていうことはありませんでした。
私物も入れてますから、開けられても困ります。
身近なところから、プライバシーを守ることも大切だと思います。
会社の机は私物ではなく会社のもの。だから開けて当然という意見
一方、会社の机は会社から借りてるものであって、私物を入れておくべきではない。
だから社員が開けても当然だという意見もありました。
*初めて勤めた会社では、最初に先輩から「机は会社のもの。引き出しはいつ誰が開けてもいいようにしておくこと」と教わりました。
なので、勝手に開けるのは仕事の延長だから当然のことだと思います。
*鍵がかからない机は会社の財産です。そこに私物を入れるのは間違いです。
私の会社では普通に誰の机でも開けています。
どちらが正しいの?
職場の他人の机を開けるのはNGだ、いや、それはビジネスマナーだと意見が分かれます。
結局、どちらが正しいのでしょうか?
どうしたらいいのでしょうか?
*会社のルールにもよる
人の机を開けるかどうかというのは、その会社のルールにもよるようです。
最初から、業務上のことだから開けてもOKという会社もあるんですね。
それが普通になっているのです。
その場合は、開けても開けられても何も言えないと思います。
もちろん、引き出しに私物を入れるのも控えることになるでしょうし、どこに何が入っているかということもすぐわかるように、引き出しの中もきれいに整理するようになるでしょうね。
*一言声をかけるべし
特に私物を入れているわけではないけれど、文具類、または書類なども自分で整理しやすいように管理しているはずですし、それを他人の手で開けられるとちょっと嫌な気分になるのも当然です。
ましてや、休暇をとったその日にどうしてもというわけではなく、ちょっとトイレに席を離れたその数分の間に、勝手に開けられると気分は良くありません。
更に、業務で必要だからといって書類を勝手に持ち出されたり、印鑑を使われたりすると、問題が起きても仕方がないですね。
どうしても急ぎの場合には、事後報告でも「この書類、もらっておいたよ」とか「これちょっと借りてるよ」などと一言声をかけるのが良いと思います。
*日頃の人間関係も大切
仕事をスムーズに進めるために、他人の引き出しを開けないといけないという状況になって開けたというのなら仕方がないところではあります。
でもそういう会社の風潮を利用して、開ける必要もないのに、勝手に開けているということもないとも言えませんよね。
それは日ごろからの社内での人間関係も円滑にしておく必要がありますね。
信頼のおける人ならば、後で「開けたよ」と聞いても納得がいくのですが、そうでない場合には、勝手に開けられたことがわかるとどうしても気分がよくありません。
引き出しを開けられても、大丈夫なように、日ごろの人間関係、信頼関係を築いておくというのも必要なことですね。
*引き出しに私物は入れない?
会社のルールとして、引き出しには私物を入れないというのもあるかと思います。
しかし、会社によっては、ロッカーが別にないので、引き出しにいれざるをえない場合もありますし、引き出しの一番下だけは私物を入れてもいいという風に、私物の置き場所として社内で特別なルールが設けられている会社もあるようです。
もし、どうしても私物を入れないといけないような環境であれば、そこだけは開けないでくださいとお願いしておくのも良いでしょう。
いや、会社のひとつのルールとして提案しても良いと思います。
ある会社では、私物が入ってる引き出しにはステッカーなどを貼って開けないようにしているとのこと。
こうした工夫も、会社生活の中で大切なことだと思います。
まとめ、そして私の経験談を少々。
ちなみに、オフィスマナーとして「一番上の引き出しは開けてもいい」というのがあるそうです。
もちろん、これも会社によって違ってくるでしょう。
その会社の人たちが築き上げてきたルールがあり、風潮があるので、一概には言えない事ではあります。
それでも、会社の引き出しは私物だらけするものではないですし、いつ誰が見ても必要なものをすぐに取り出せるように、日頃から整理しておく必要がありますね。
ここで私がかつて会社の事務員をしていた頃のお話を少々。
当時、事務員は私の他には、私よりも7歳年上の女性の先輩しかいませんでした。
その先輩は業務上どうしても必要な時には、必ず私に一言断りを入れてから私の机の引き出しを開けていました。
その「必要な時」に私がたまたま席を外していた場合は、私が戻ってきてから「ごめん、さっきこういう事情で引き出し勝手に開けたよ」と、必ず事後でも報告をしてくれました。
私は引き出しの中に私物を全く入れていませんでしたし(会社でもらったお菓子などは入っていた)、私の引き出しを開ける用事があった先輩もそれはわかっていたとは思いますが、それでも毎回律義に断りを入れてくれていました。
正直な話、引き出しの件とは全く関係ないところで私はこの先輩の事が少々苦手ではありました。
でも、この先輩が私の机の引き出しを開けるときに一言断りを入れてくれるから、「少々苦手」というレベルで済んでいたような気もします。笑
もしこの先輩が何の断りもなく勝手に私の机の引き出しを開けるような人だったら、今頃私の彼女に対する思いは「少々苦手」から「嫌い」「ムカつく」「無理」になっていたかもしれません…
些細な一言かもしれませんが、この一言で「尊重してくれているんだな」というのをうっすら感じることが出来るんですよね。
それが感じられるかどうかでこちらの捉え方も変わってくるのかもしれません。
会社を辞めて4年以上経った今でも、そのことは覚えています。
「苦手な先輩だったけど、必ず断りを入れてから引き出しを開けてくれていたな」って。
職場の人とは、家族以上に長い時間を共有する事も多いです。
もともとは他人同士なのにもかかわらず。
だからこそ、お互いを尊重し合いながら、気持ち良く仕事をしたいものですね。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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