お菓子やケーキを手作りしたことありますか?
初めて作ったけど失敗したってことも多くあると思います。
失敗を経験しながら、次回はさらにおいしいものが作れるので、落ち込む必要はありません。
その原因と対策がわかればいいのです。
今回は「パウンドケーキが膨らまない」というトラブルに関して、その原因と対策に迫っていきます。
原因1.バターを十分に泡立てていない
パウンドケーキが膨らまなかったときに、まずチェックしてみるのが、バターを十分に泡立てたか?という点です。
パウンドケーキを作るときには、まず砂糖とバターをしっかりまぜます。
そのためにもバターは常温に戻しておくのが良いですね。
バターが冷たいままだと、バターと砂糖が分離しますし、逆にバターが溶けすぎてもよくありませんので、室温が一番良いです。
しっかりまぜたらハンドミキサーでバターが白っぽいクリーム状になるまで泡立てます。
この時にふわっとした感じになるまで泡立てるのがポイントです。
こうすることで、バターの中に空気が入り、ふわっとしたパウンドケーキが作れるのです。
泡立てたあとには、卵を加えてさらに泡立てます。
卵も、バター同様、室温に戻しておきます。そのほうが混ざりやすいです。
卵を入れるときの注意点は「卵は3,4回に分けて少しずつまぜる」ということです。
ここで、卵を一気に入れたり、十分に泡立てていないと膨らまない原因になりますよ。
原因2.小麦粉の練りすぎ
薄力粉とベーキングパウダーはよく混ぜておきます。
まぜるときに、ビニール袋に入れてポンポンと小麦粉を躍らせるようにすると簡単によく混ざります。
さらにこの薄力粉はふるっておきます。
これらの作業をするときに薄力粉の中にも空気が入り、ふんわりしたパウンドケーキができあがります。
ふるっておいた薄力粉は、よく泡立てたバターにまぜるのですが、この時も注意が必要です。
よく混ぜないと、粉っぽさが残ってしまうので、よく混ぜるのですが、逆に練ってまぜすぎると小麦粉のグルテンのねばりがでてしまい、これも膨らまない原因になってしまうのです。
粉っぽさがなくなってきたら、Jの字を書くようにゴムベラでまぜると良いですよ。
原因3.オーブンの温度
バターもよく泡立てたし、薄力粉もよく混ぜたら、次のポイントはオーブンの温度です。
バターの泡立てや小麦粉を混ぜている間に、オーブンは170~180度に予熱しておきます。
温度の低いオーブンに入れてから温度をあげていくと、生焼けの原因になったりと中までしっかりと焼けないのです。
あらかじめ予熱しておいたオーブンはすでに高温になってますので、型にいれた生地を高温のオーブンにいれて焼きます。
高温のオーブンに入れることで、生地が膨張し、細かい気泡がしっかりと固定されます。
オーブンで焼いている間に何度もドアを開けるのもタブーです。
ドアを開けることでオーブン内の温度が下がります。
温度が下がるとしっかり焼けないので、ちゃんと焼けているかどうか、焦げないかなど心配になるでしょうけれど、そこはじっと我慢ですね。
原因4.焼き時間
オーブンで焼く時間は十分に足りているでしょうか?
生焼けになったり膨らまないのは焼き時間が足りないということも考えられます。
焼く時間はオーブンやパウンドケーキの大きさによっても違ってきます。
型が20×10くらいの大きさであれば、180度で40分くらいです。
おおよそ40分から50分くらいを目安に考えるとよいですよ。
焼くときに霧吹きで表面に水を吹き付けておくと、生地表面の乾燥を防いで、ふっくらと焼きあがります。
また、パウンドケーキと言えば、真ん中に割れ目ができてこそおいしく見えますよね。
割れ目をきれいに見せたいときには、オーブンにいれて15分経ったら、さっとオーブンから出して、ナイフで真ん中に切れ目を入れます。
そうすると真ん中にしっかりと割れ目がつき、ふっくらとしたパウンドケーキができあがります。
時間設定をして、焼きあがったと思って出してみたら、中までしっかり焼けていなかったってこともありますよね。
そうした時には、表面の焦げ防止のためにアルミホイルをかぶせて、さらに焼いてみましょう。
もう一つ、パウンドケーキの型の素材によっても熱の伝わり方が違い、焼き加減に差がでてきます。
また、型の中に敷く型紙にもいろんな種類がありますね。
生地がくっつきにくいつるつるしたクッキングシートは良く見えますが、実はこれもしっかり膨らまない原因の一つになることがあるのです。
なので、敷き紙にはケーキ用のシートがおススメですよ。
まとめ
おやつ用のパウンドケーキにしても、プレゼント用のパウンドケーキにしても、見栄えもよく味も良いものを作りたいものですよね。
なんでもない作り方の工程のようですが、ちょっとしたコツがパウンドケーキの出来上がりを左右するのですね。
オーブンとの相性もあるので、自宅にあるオーブンはどのくらいの時間がベストかということも試行錯誤を重ねる中で見つけられることでしょう。
失敗は成功の元といいますが、失敗を恐れず、チャレンジしてみましょう。
おいしいパウンドケーキの成功を願っています。
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