牛乳を温めても膜が張らない?!あの膜の正体となぜ出来るのかを解説

牛乳を温めても膜が張らない?!あの膜の正体となぜ出来るのかを解説 料理・食べ物

牛乳を温めても膜が張らない?!あの膜の正体となぜ出来るのかを解説

 

肌寒くなってくると、温かいホットミルクが恋しくなりますね。

またホットミルクを寝る前に飲むと、気持ちが落ち着いてよく眠れるとも言います。

 

ところで、そのホットミルクですが、牛乳を温めると表面に白い膜ができてしまいますよね。

あれって何なのでしょう?

あの膜ができない牛乳ってあるのでしょうか?

膜ができないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?

 

今回はそんな疑問にお答えしていきます!

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牛乳を温めるとできる膜の正体は?

 

牛乳を温めるとできるあの白い膜。

嫌いな人は嫌いですよね。

確かにあまり感じが良いわけではありません。

個人の好みにもよりますけどね。

 

この膜の正体は何でしょうか?

実はこの現象にはちゃんとした名前があるのです。

 

牛乳を温めて膜ができる現象は1903年にラムスデンという人が発見しました。

その名前にちなんで「ラムスデン現象」と呼ばれているのです。

また、1907年に論文を書いた研究者の名前をとって「ピカリングエマルジョン/ピカリング凝固」とも呼ばれています。

 

その白い膜の正体は、たんぱく質と脂肪です。

その中でも75%が脂肪分で、のこりがたんぱく質からなっているのです。

 

では、どうしてその膜ができるのでしょう?

牛乳の中の脂肪分は細かい粒子のように存在しているのですが、牛乳を温めると、その細かい粒子たちは大きくなり、水よりも軽くなって表面に上がってくるのです。

 

一方、たんぱく質は加熱すると固まるという性質があります。

加熱すると、表面の水分が蒸発し、たんぱく質が固まりはじめます。

牛乳の場合、60度から65度で膜ができはじめるのです。

牛乳の表面でたんぱく質が固まり始めると、表面にあがってきた脂肪分も一緒に固まって膜になってしまうというわけです。

 

ということで、この白い膜は、牛乳のたんぱく質と脂肪分が固まったものなので、栄養たっぷりのものなのです。

それを捨てるというのはちょっともったいないですよね。

この膜が好きで、必ず食べてるという人もいます。

中にはあの膜は豆乳でいえば湯葉みたいなものだといって、醤油をつけて食べるとおいしいという人もいます。

 

でも、あの感触が嫌だって言う人も多いのは事実です。

私もちょっと苦手ですね。

そこで、この膜ができないようにする方法ってあるのか、調べてみました。

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牛乳を温めた時に膜がはらない方法

 

牛乳を温めた時にできた膜を捨ててしまうのはもったいないですね。

でも膜ができない方法が分かれば、捨てることもないので安心です。

 

【膜ができない牛乳を選ぶ】

たまに、温めても膜ができないということがあります。

私は体験したことないのですが、実際にできないこともあるようです。

濃度が低い、つまり薄いんじゃないかというのですが、その辺の根拠は調べてもわかりませんでした。

 

しかし、低脂肪や無脂肪の牛乳だと、脂肪分がなかったり少ないので、膜ができにくい、またはできないのです。

低脂肪乳はちょっと味気ない感じはありますよね。

でも膜の大半が脂肪分なので、この膜ができにくくなるのではないのでしょうか。

もし膜ができるのがいやだったら、低脂肪乳、無脂肪の牛乳を選んで飲むというのも一つの方法ですね。

 

【温めながらかきまぜる】

ミルクパンなどで火にかけて温めるときには、温めながら、よくかき混ぜてあげると、膜ができません。

ずっとかき混ぜているのも面倒かもしれませんが、膜が嫌な人はこういう方法も覚えておくといいですね。

ただ、家族の分など数人分をまとめて温めるときには鍋が便利かもしれませんが、一人分だと洗い物が増えるだけって面倒にもなります。

 

一人分を手軽に温めたい、そんなときには、レンチンが便利です。

マグカップに入れて電子レンジに入れるわけですが、レンジにいれたらかき混ぜられないじゃないのか?と疑問がでてきます。

電子レンジにいれても、途中、取り出してはかき混ぜ、取り出してはかき混ぜというふうにすると膜ができません。

何度も取り出す必要もなさそうです。

牛乳1杯を温めるには1分くらいあれば十分なので、30秒くらいで一度取り出して混ぜてから、さらに温めるという風にすれば、面倒くさくもないでしょう。

 

【砂糖や重曹を入れる】

牛乳に砂糖や食用重曹を入れると膜ができないとも言われています。

ホットミルクに砂糖をいれると甘くておいしいですよね。

この甘さも心地よい睡眠を呼んでくれることもあるのです。

砂糖でもよいですし、食用の重曹を少量入れることで膜ができないので、膜が気になる人は試してみてくださいね。

 

また、温める際には焦がさないように、沸騰させないようにするのがおいしい牛乳のポイントです。

沸騰を長い間させておくと、たんぱく質が減少し、焦げたニオイもして風味も落ちてしまうからです。

熱い牛乳ではなく、温かいものが良いですね。

 

 

まとめ

 

牛乳を温めた時に膜ができる現象はラムスデン現象というのですね。

 

たんぱく質と脂肪が凝縮されたものなので、栄養満点なのですが、その食感が嫌だという人は膜が張らない方法を試してみてください。

 

おいしいホットミルクでホッと一息つけると良いですね。

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