おいしいパウンドケーキの焼き上がりには、中央がパカッと割れている場合がありますね。
この割れ目があってこそパウンドケーキだという人も多いですが、その割れ目が見た目がいまいちなので割れてほしくないと思ってる人もいます。
そこで、今回は、パウンドケーキの表面がぱっくり割れてしまうのを防ぐ方法、そして割れるならきれいに割れ目ができるようにする方法をお伝えしていきます。
パウンドケーキの表面が割れない方法
パウンドケーキは割れ目があってこそおいしく見えるという人も多いですが、割れ目があるのとないのとで、味には差がありません。(もちろんレシピにもよりますが)
見た目の違いですね。
逆に割れなくて悩んでいるという人も多いのですが、割れてほしくない人のために、割れないようにする方法をまとめました。
そもそも割れるには理由があるのです。
製菓の本によれば、割れるのはパウンドケーキの型が、表面の面積が狭く、高さがありますね。
この狭い表面から水蒸気が逃げていくので、表面が盛り上がり、さらに割れ目ができてしまうとのことなのです。
パウンドケーキとほぼ同じような材料で作るスポンジはどうでしょう?
盛り上がったり、割れたりしないですよね?
なので、パウンドケーキが割れてしまうのを避けるには、型を変えるとよいかもしれません。
もしくは、生地の量を減らして、高さを低くしてみるということも良さそうですね。
他に、割れなかった経験をもつ人たちの意見を聞いてみるとヒントがあるかもしれません。
ある人は、クッキングシートをあげていました。
クッキングシートのツルツルした部分が生地にふれるようにすると、滑るために思うように膨らまなかったり、割れなかったりするのです。
逆にそうすることで、均一に膨らむので、表面だけが膨らまず割れ目もできないということになります。
ふたつ目はオーブンの温度です。
最初から高温で焼くのが普通なのですが、高温で焼くと周辺がまず焼けて固まってしまうので、中がやけてくるときにはどうしても真ん中が膨れ上がってきます。
なので、温度を10度くらい下げてじっくり焼くと膨らみすぎず、割れないかもしれません。
三つ目にあげられるのは、レシピです。
ふんわり仕上げるにはバターをしっかりと泡立てるのですが、膨らみすぎを抑えたいのであれば、バターと砂糖を混ぜるときにある程度白っぽくなるまで泡立てておくくらいで良いでしょう。
また卵の量が多いなど水分が多めになると生地も柔らかくなりますが、こうしたものだとケーキ全体が膨らむので、表面が割れるということはありません。
いつものレシピに卵1個分多くしてみるという方法もありかもしれませんね。
パウンドケーキの表面がきれいに割れる方法
表面がぱっくり割れてしまうとなんとなくおいしくなさそうに見えたりもします。
「ほどよく割れてくれたらいいのに」「もう少しきれいに割れてくれたらいいのに」と思ってる人も多いでしょうね。
表面がキレイに割れるための3つの方法を紹介しましょう。
*オーブンに入れる前
オーブンに入れて焼く前に、型に生地をいれたら、真ん中のラインを少しくぼませます。
そこにバターやマーガリン、ショートニングでも良いですが、絞ってラインをつくります。
こうして焼くと真ん中がちょうどよく盛り上がり、きれいな割れ目が作れます。
*焼き始めた後なら
オーブンに入れて10分くらいしてから、表面が乾燥したら、ナイフで中央に筋をいれます。
本来なら、焼いている途中にオーブンを開けたり、取り出したりというのはおススメできないことなのですが、ささっと短時間でやってしまいましょう。
*焼き上がり直前に
焼く前にも焼きはじめにも何もできなかったというときでも、焼きあがる直前に、オーブンからさっと出して、竹串などで切れ目を入れるという方法もあります。
これもやはりささっと済ませたい作業ですね。
パウンドケーキは割れたほうがいい?割れないほうがいい?
パウンドケーキは割れたほうがいいのか否か、これには賛否両論があると思います。
が、基本的にお菓子作りを学んでいる人はパウンドケーキは割れてこそ合格点がもらえるという話も聞きますよ。
基本的には割れるものなのですね。
でももともと割れないレシピもありますので、自分の趣味で作る範囲では、割れ目がある、ない、は自分の好みで良いと思います。
大切なのは「味」ではないでしょうか?
もっとも、割れてもきれいに割れ目がついていたら、見栄えも良いですし、自分も満足できると思いますけどね。
まとめ
パウンドケーキが割れないようにするための方法をいくつかあげてみました。
気になるものがあれば試してみてくださいね。
また、きれいな割れ目ができる方法も試してみる価値があると思います。
お菓子やケーキ作りはレシピやオーブンなどの関係もあって、同じレシピでもオーブンによって出来上がりが違っていたり、レシピも自分なりのオリジナルがどんどんできています。
そのくらい試行錯誤を繰り返しながらベストのレシピとオーブンの温度が決まってくるのでしょうね。
おいしいパウンドケーキの成功を願っています。
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