お菓子作りやホットドリンクに入れたりと、便利で美味しい溶かしマシュマロ。
「温めたら柔らかくなるのかな」というイメージはなんとなくあるかと思いますが、ではどうやったら溶けるのか、ご存知ですか?
今回は「マシュマロの溶かし方」について、ご紹介します。
目次
マシュマロを溶かすには?
基本的にマシュマロは温めれば溶けるものです。
熱湯に入れただけでも溶けますし、レンジでチンしても溶けます。
それほど高い温度でなくても溶けてしまうため、夏場に日の当たる暑い場所に置いておくだけで溶けてしまうことも。
ただ、マシュマロは溶けるといっても液状にはなりません。
マシュマロには「温度可塑性(かそせい)」という性質があります。
「可塑性」というのは、「粘土のように成形が簡単で、自由自在に形を整えられる物性」を指します。
お菓子作りに使うマジパンなんかは、可塑性があるものの代表と言えます。
この可塑が温度変化により起こるのが、マシュマロなんですね。
なので、溶かそうとしても柔らかい飴状になるだけで、冷えるとまた固まってしまいます。
もしどうしても液状になるまで溶かしたい場合は、バターや牛乳などと一緒に溶かす必要があります。
マシュマロを溶かす手段はいろいろありますが、特によくあるのが「鍋を使った方法」「電子レンジを使う方法」「湯せん」です。
それぞれを使った方法をご紹介していきますね。
鍋を使って溶かす場合
鍋を使う場合は、バターや牛乳、水などと一緒に火にかけて溶かします。
マシュマロは粘性があるので、ねばねばして混ぜにくいと感じることがあります。
そんなときは取っ手のついた鍋を選ぶと、片手で鍋を押さえながら混ぜることができるので便利ですよ。
あとはゴムベラも用意しておきましょう。
マシュマロを入れる前にバターや牛乳などを鍋に入れ、弱火で温めます。
温まったらマシュマロを入れて、かき混ぜながら溶かしましょう。
強火にするとマシュマロが焦げてしまうので、弱火でゆっくり混ぜながら、溶かすようにしましょう。
電子レンジを使って溶かす場合
電子レンジを使う場合もマシュマロの他に、水やバターなどの媒体を使います。
耐熱容器にマシュマロと水などの媒体を入れ、ラップをせずに500Wで1分程度、レンジで温めます。
ただ、この1分という時間はあくまで目安です。
マシュマロの個数、電子レンジのワット数などでも加熱時間は変わってきますから、様子を見ながら加熱するようにしましょう。
マシュマロは膨らんだ時点で、外見が溶けていなくても、中は溶けていることが多いです。
取り出して混ぜるとトロッとしています。
もし混ざらなければもう少し加熱時間が必要だという合図。
もう一度レンジに入れて、様子を見ながら加熱していきましょう。
また、電子レンジがセンサー式の場合、100g未満の食品は感知することができないものも多いんだそうです。
マシュマロは1個が3~5g程度ととても軽いため、少量を溶かしたい場合は電子レンジでは不向きな場合があります。
湯せんで溶かす場合
マシュマロだけを溶かしたい場合は湯せんが良いでしょう。
マシュマロ以外の媒体を使わずに溶かした場合、ちょっと冷えるとマシュマロはすぐに固まってしまいます。
湯せんは溶かすときも便利ですが、そのまま置いておけば、お菓子作りなどの作業中にマシュマロを保温しておける、という点でもおすすめなのです。
用意するものは鍋(ボウルでも可)と、それよりひとまわり小さいボウル。
50~55℃くらいのお湯を鍋に入れ、その上にマシュマロを入れたボウルを重ねます。
湯せんは焦らずゆっくりすると、マシュマロが均一に溶けて、なめらかな仕上がりに。
お湯を使って間接的に温めるので、マシュマロが焦げる心配もありません。
また、マシュマロだけでなく、バターや牛乳などを加えても大丈夫です。
鍋やレンジで溶かすより少々手間はかかりますが、その分丁寧に作業することができますよ。
溶かしたマシュマロでどんなお菓子が作れるの?
溶かしたマシュマロは、意外と色々なアレンジ方法があります。
作りすぎてしまった場合や、真夏の暑い日にうっかり常温で放置しすぎてしまって溶けてしまった場合などの緊急対応時の参考にしてみてくださいね^^
・「溶かしマシュマロ」はあったかドリンクに
溶かしたマシュマロをホットコーヒーやホットココアに加えると、ほんのり甘くクリーミーな味わいに。
シナモンやきな粉、スパイスをお好みで加えると、あなただけのオリジナルドリンクができちゃいます♪
・「マシュマロ+バター」は生キャラメルやシリアルバーに
マシュマロとバターを溶かしたものにシリアルを混ぜて固め、食べやすい大きさに切ったら出来上がり、と超簡単にできちゃうシリアルバー。
シリアルじゃなくてもコーンフレークやグラノーラ、ポン菓子、麦チョコなんかでも美味しいと思います。
また、マシュマロバターに生クリームを加えて冷やし固めると、口どけもなめらかな生キャラメルも作れますよ。
・「マシュマロ+牛乳」はムースやプリンに
マシュマロに牛乳を加えたものは、ムースやプリンによく使われています。
溶かしたものを冷蔵庫でただ冷やし固めただけでも、立派なムースに。
チョコレートやフルーツのピューレを加えてアレンジしても、美味しく仕上がりますよ♪
・「マシュマロ+水」はゼリーやシャーベットに
マシュマロに水を加えて溶かしたものは、ゼリーやシャーベットなんかにも使われています。
コーヒーや果物と合わせると美味しいゼリーに。
フルーツピューレと混ぜて冷凍庫に入れておけばシャーベットになりますよ。
まとめ
マシュマロを溶かすには「鍋を使う」「電子レンジを使う」「湯せんする」といった方法がありましたね。
また、マシュマロは完全には液状にならない温度可塑性のあるものだということも分かりました。
そのため、バターや水などの媒体を使って溶かす場合もあります。
用途によっても溶かし方や加えるものも変わってきますから、「マシュマロを溶かして何に使いたいのか」を考えてから、そのときに適した溶かし方をするようにしましょうね。
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