スコーンを作ってみたけど腹割れしない…原因は何?

スコーンを作ってみたけど腹割れしない…原因は何? 料理・食べ物

スコーンを作ってみたけど腹割れしない…原因は何?

 

アフタヌーンティーやおやつにピッタリのスコーン。

本場では高く膨らみ、側面が腹割れてしているものが、美味しいスコーンの条件とされているそうです。

ですが、この「腹割れ」、作り出すのが難しい!って人も多いのでは?

せっかく作るなら見た目もよく、美味しいスコーンが良いですよね。

そこで今回は、「腹割れの原理」「腹割れが起きない原因と対策」について、ご紹介します!

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腹割れはどうやって起きる?

 

腹割れの原因をお話する前に、まず「腹割れがどういう原理で起こるか」ということを説明しておきますね。

 

スコーンの側面にできる「腹割れ線」は、本場では美味しさの証とされるものです。

この「腹割れ線」は、焼いている最中に生地が膨れて、折って作った生地の層の上部が持ち上がり、その膨張する力に側面の生地が耐え切れなくなって、割れることで出来るものなんです。

 

生地の膨れは、材料であるベーキングパウダーの膨張力、そして小麦粉と水分を混ぜてこねることで出来る「グルテン」という物質の力によって起こります。

 

そして、こねた生地を何層かに重ねてパイのようにし、高温で焼き上げると良いとされています。

 

このとき、温度差があった方が腹割れ現象は起きやすいので、材料はできるだけ冷やしてから使うと良いとも言われます。

 

 

腹割れしなかったときに考えられる原因

 

・材料が十分冷えていなかった

焼くときに温度差があった方が腹割れは起こりやすくなります。

ですので、材料は冷たく、オーブンは熱くしておいた方が良い、ということになります。

 

グルテンの量が多すぎた、または少なすぎた

グルテンは生地を混ぜてこねる工程で発生する物質です。

このときにこねすぎたり、もしくは全くこねなかったりすると、失敗する可能性が高くなります。

 

実はグルテンはパンやお菓子を焼いたときに「生地の柱」となる存在だと言われているのです。

しかし、グルテンが出すぎると焼き上がりが固くなり、美味しくなくなってしまいます。

スコーンのレシピでよく「グルテンを出さないように」という表現をよく見かけますよね。

 

そこで「じゃあこねないようにしなきゃ…」と気をつけすぎてしまっても、生地の柱が失われてしまい、うまく膨らまないため、失敗してしまうのです。

こねすぎてもダメ、こねなくてもダメ…なんて、なかなか難しいですね。

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型抜き、または型を抜いたあとの段階で失敗した

スコーンの生地を成型するときに層を作る人が多いと思いますが、この層の側面がくっついてしまうと、その分粘着力も強くなってしまい、腹割れしにくくなってしまいます。

 

また、型を抜いたあとに手で側面に触れるのもNG!

手の温度で生地の中のバターが溶け、生地の粘着力が強くなってしまいます。

 

・卵が側面に垂れた

これは、焼き上がったときに上部にツヤを出すため、溶き卵を塗る場合に起こりうる原因なのですが、溶き卵が生地の側面に垂れてしまってもいけません。

 

垂れた卵液がフタのようになってしまい、生地が膨らむのを妨げてしまいます。

その分、腹割れも起こりにくくなってしまうのです。

 

 

腹割れスコーンを作るコツ

 

以上の原因を踏まえて、腹割れが起こりやすくなるコツをご紹介しますね♪

 

・温度差を作る

腹割れは温度差があった方が起こりやすくなるため、オーブンは事前にしっかりあたためておき、材料はしっかり冷やしておくと良いですよ。

材料は、レシピでは「バターを冷やしておく」とよくありますが、牛乳や卵、粉も使うまで冷蔵庫で冷やしておくと良いです。

バターは細かくキューブ状に切っておくと、混ぜやすくなります。

オーブンは200~220℃くらいまで余熱をしておきましょう。

焼くときも高温で一気に焼くと、温度差が起きやすくなるため、腹割れ線ができやすくなります。

 

・大雑把に混ぜる

混ぜるときは大雑把にやりましょう。

全く混ざってないのはダメですが、混ぜすぎてもいけません。

フードプロセッサーを使うのも良いですよ。

こねるとき、生地はそれなりに練っても大丈夫ですが、練りすぎはダメ。

成型するときに層を作ると、腹割れしやすくなります。

その際、小麦粉(レシピの量とはまた別に用意)で打ち粉をしながら層を作ると、生地と生地が必要以上にくっつかなくなるのでオススメです。

生地を一度平らに伸ばしてから2~3回折って層を作り、最後に上から少しだけ生地を押して、生地を軽~く密着させておくと良いですよ。

 

・型抜きはザックリと

層にした生地の側面が型抜きの段階でくっついてしまうと、腹割れが起こりにくくなります。

型を抜くときは真っ直ぐ、真下に向かって抜くようにしましょう。

ナイフやスケッパーでざくざく切ってもOK。

型を使う場合は円型だと切り口がシャープに抜けるのでオススメです。

抜いたあとは側面を手で触れないように注意!

オーブンの天板にのせるときも、スケッパーなどを使ってのせるようにしましょう。

 

 

おわりに

 

スコーンは焼くときにできるだけ膨らませて、背を高くすることで、腹割れも起こるし見栄えも良くなります。

混ぜたりこねたりする作業の加減が難しいとは思いますが、コツを掴めば大丈夫!

慣れれば見た目もきれいに、美味しいスコーンが出来るようになると思いますよ!

この機会に是非、美味しいスコーンを作って、おやつタイムを楽しんでくださいね♪

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