古い本を開いてみると、あれ?ちっちゃい虫が・・ぎゃ~~~!と叫んだことはありませんか?
大げさかもしれませんが、虫が本当に苦手な女性だったら、悲鳴の一声くらいでるのは当たり前かもしれません。
それほど大きな虫ではないので、というか、ちーっちゃい虫なので、うちの年老いた母なんかは存在自体にまっっったく気づかなかったりするくらいの虫なんですが、それでもやっぱり気持ち悪いですよね。
この本から出てくる虫は、俗称チャタテムシと呼ばれ、本だけではなく、障子や畳にも見られる虫なのです。
この虫の正体はいったい何?
そしてどうやって退治したらいいのか?
そんな疑問にお答えしましょう。
あの茶色い虫・・・チャタテムシってどんな虫?
このチャタテムシっていったいどんな虫なんでしょう?
茶せんでお茶をたてる音と似た音を出すので、チャタテムシという名前がついたそうです。
この虫は、ダニと思われがちですが、実はダニは肉眼では見えません。
ご存知のようにチャタテムシは肉眼でも見える虫ですから、ダニではない事がわかりますね。
別名「本シラミ」と呼ばれ、シラミの仲間でもあるんですね。
そう考えるとちょっと、いや、さらに気持ち悪っ!!ですね。
さて、このチャタテムシは、やはりジメジメしたところが大好きです。
また、カビやほこり、壁紙の糊、そして鰹節や乾麺、小麦粉などが好物なのです。
まるでダニのようですが、ダニではなくシラミです。笑
古本から出てくるのも、ジメジメしているからですね。
湿気のあるところも大好きです。
特にかまれたりとか、害を与える虫ではないので、放っておいてもいいのかな?と思いがちですが、実は残念ながら・・・そうでもないんですよ。
実はこのチャタテムシは、ツメダニの餌になるのです。
ということは、チャタテムシを放置しておくと、ダニが寄ってきてダニが増えてしまう可能性がでてきます。
これは困りますね・・・!
大量発生したダニでアナフィラキシーショックを起こすこともありえます。
小さなお子さんや、ダニにアレルギー反応がある方にとっては無視できない虫という事です。(あれ、ダジャレになっちゃった)
また、チャタテムシの死骸を人が吸い込んだとしても、アレルギーを引き起こす可能性があるんです。
死骸なんて食べないよと思いがちですが、小麦粉の中で死んでいて、知らずに食べてしまったってこともありうるわけですね。
そしてもう一つは、気持ち悪い。ただただ、気持ち悪い。この一言につながりますね。
見て気持ちがいいというものではないので、見つけたらやっぱり駆除するのが一番だと思います。
チャタテムシを駆除するにはどうしたら?
・除湿を徹底する
チャタテムシはジメジメした湿気のあるところがお気に入りです。
ということは、このチャタテムシを駆除するには、まずは「除湿」ですね。
除湿器を使う、換気をする、方法はいくつかあると思いますが、できる方法で除湿しましょう。
また、カビた食品なども捨てるとか、小麦粉なども冷蔵庫などに保存するなどの工夫も必要でしょう。
チャタテムシの好物のひとつにカビもあります。
食品のカビだけではなく、部屋や浴室などにできるカビなども取り除いたり、除湿してカビの発生を予防しましょう。
・チャタテムシがいた場所にはアルコールで消毒を
チャタテムシが発生したところは、アルコールで消毒しましょう。
アルコールで消毒することで、チャタテムシの餌になるカビやほこり、フケなども除去できるので、チャタテムシの駆除につながります。
しかし、基本的には除湿と掃除など清潔に保つことなので、日頃の掃除もまめにしたいですね。
押し入れの中やタンスの中などにもチャタテムシは出現します。
こうした場所、除湿や消毒だけでは退治できない場所には駆除剤を使うのが良いですね。
本棚を除湿するためには
古い本を久しぶりに開けると出てくるチャタテムシ。
そのチャタテムシは湿気が大好きということで、ここでは本棚の除湿方法をご紹介します。
・本棚の背面を撤去する
本棚が後ろから落ちてしまわないために設けられている背面ですが、背面を取り払うことで風通しがよくなり、湿気もこもりにくくなります。
・本棚の後ろに隙間をあける
本棚は壁に密着させて配置する事が多いかもしれませんが、本棚と壁の間に隙間を作ることで、通気性が良くなって湿度がこもりにくくなります。
・扉なしの本棚にする(あるいは、扉を開放する)
こちらも風通しを良くして湿気を逃がす効果があります。
扉をしめ切って除湿剤を使うという方法もありますが、その場合は頻繁に除湿剤を交換しなければならなくなり、手間になってしまいますのであまりお勧めしません。
・メタルラックにする
メタルラックは木製のものに比べて隙間が多く、湿気が逃げやすいので湿度対策には効果的です。
・風通しのいい場所に本棚を置く
本棚そのものを風通しの良い場所に配置することで、湿気にくくなります。
・本と本の間にスペースを設ける
こちらも湿気対策になります。
ついつい本棚にみっちりと本を並べてしまいがちですが、インテリアショップのディスプレイのように隙間を空けて本を配置することで湿気対策にもなるんですね!
まとめ
チャタテムシは日本の家屋の9割に生息すると言われています。
古い本から出てくることが多いので、古い家に生息しやすいかと思われますが、実は新築の家でもチャタテムシは生息しているのです。
新築の家も、湿度が高いのです。
その家の建築材やコンクリートなどが乾燥するのに1年はかかると言われているのですが、それゆえに、湿度が高くなり、チャタテムシの生息に好条件になってしまうんですね。
チャタテムシを発見したら、とにかく
・除湿
・アルコール消毒
・掃除
などをしながら、清潔を心がけましょう。
そして家にも駆除剤を一つ準備しておくと便利ですね。
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