メダカの卵が孵化すると、稚魚になりますね。
その見た目から「針子(はりこ)」なんて呼ばれたりもします。
生まれたてのメダカの稚魚は「針子」の異名の通り、上から見ると針のように黒く細いんですよね。
卵から育てていると孵化してちっちゃいながらも一生懸命ヒレを動かして泳ぐ様は胸キュンですよね^^
しかし一方で、この卵時代から稚魚時代にメダカは多く死んでしまうといいます。
上手に大人まで育てるにはどうしたらいいのでしょう?
死ぬかもと怖がる必要はありません。
水、エサなどの環境を整えてあげるだけで、ちゃんと大きくなりますよ。
そのポイントを紹介しましょう。
目次
メダカの稚魚にはどんな水を使う?換えるタイミングは?
まず、メダカの卵もそうなのですが、大人のメダカとは別の水槽で育てます。
卵も稚魚も大人のメダカに食べ物と間違えられて食べられてしまう可能性が高いからです。
では、どんな水を使うのでしょう?
メダカの卵の場合、実は水道水でも大丈夫なのです。
それはこちら↑の記事でもご紹介しましたが、水道水に含まれる塩素が水カビの増殖を抑えてくれるからなんですね。
しかし、孵化した後はちがいます。
今度は逆に、水道水の中に含まれるカルキが命取りとなってしまうのです。
メダカのために使う水に水道水を使う場合は、一晩汲み置きしておきます。
これだけで水に含まれているカルキがぬけるので、大丈夫。
水の量にもよりますが紫外線にさらせば1日でOKと言われています。
ただし室内の場合は少々時間がかかるので、2~3日みたほうが良いですね。
この水を水槽に入れて、稚魚を育てていきます。
じゃあ、この水を換えるタイミングは?
稚魚の場合、水を換える必要はありません。
逆に水を換えると、その新しい水に適応できずに稚魚が死んでしまう可能性があります。
なので、水は換えない方がよいのです。
汚れが気になったら、水槽の底にたまったごみをスポイトなどでとる程度にしておきましょう。
あまり刺激を与えないというのがポイントですね。
ただ、水が蒸発して少なくなったら、水を少しずつ足してあげると良いですよ。
生まれて間もないメダカの稚魚はとても小さくか弱いですよね。
実は見た目以上にデリケートで、水の雫が1滴当たっただけでも背骨が曲がってしまう事もあるくらいなのです。
私たちからしてみれば「そんな小さな衝撃にも耐えられないの?!」とびっくりしてしまいますが、生まれたばかりのメダカの稚魚なんて数ミリという小ささですから、雫1滴だって落ちてくればかなりの衝撃となってしまうのです。
水を足す場合は、ぼとぼと落とすように水を入れるのではなく、水槽の壁を伝わせるなどして少しずつ静かに足していくようにしましょう。
針子メダカが親メダカに食べられなくなるのはどのくらい大きくなってから?
親メダカ、大人のメダカに食べられないように、卵や稚魚は別の水槽で育てます。
では、いつになったら親メダカと一緒の水槽で育てられるようになるのでしょうか?
稚魚が大人のメダカの半分くらいの大きさになったころに、一緒に育てることができます。
それがいつごろかというと、孵化してから3~4か月くらいです。
その時までは稚魚の面倒をよく見てあげましょう。
メダカの稚魚を育てる注意点とは?
この稚魚のときに一番死亡率が高いと言われています。
卵から孵化してまだまだ弱い稚魚なのです。
だからこそ、この時期に手がかかってもよく見てあげる必要があるんですね。
〇エサ
まずは、エサ。これ、大事ですよね。
メダカは卵から孵化して3日間ほどは、腹にある袋(ヨークサックと呼ばれます)の中に栄養分があり、それで生きることができます。
それがなくなったら、人が与えるエサが必要になります。
稚魚用のエサがあれば、それが良いですし、なければ大人のメダカ用のエサを砕いてパウダー状にしたものを与えます。
大人のメダカ用のエサは稚魚の口よりも大きくて稚魚はたべられないのです。
食べられずに餓死してしまうというのが一番多い死亡理由だそうです。
エサは1日に数回に分けて、少量を与えます。
一度に多く与えすぎると、食べきれず、水が汚れる原因になりますから気をつけましょう。
一番おすすめなのは、メダカの稚魚専用のエサを与えることです。
大人メダカ用のエサよりも稚魚に必要な栄養素が含まれていますし、針子メダカの口でも食べられるくらい非常に細かいパウダー状に最初からなっています。
私もこのメダカの稚魚専用のエサを与えていますが、ちっちゃいメダカでもエサだとすぐにわかるようで、エサをあげるとすぐにやってきて小さな口でつっついて一生懸命食べています^^
稚魚メダカが食べやすいように長時間水面に浮くよう工夫もされているので、やはり稚魚専用のエサを与えることをおすすめします。
〇エアレーションやろ過装置
メダカや金魚を飼うときには、エアレーションやろ過装置なども一緒に使うことが多いのですが、稚魚のときには、これらも必要ありません。
なぜなら、エアレーションやろ過装置を使うことで、水槽の中で水流が発生します。
この水流の中、泳ぐには稚魚にとっては重労働なんです。
体力を消耗して、死んでしまうこともあるんです。
やはり刺激が少ない方が良いのですね。
〇大人のメダカの水槽に移すとき
稚魚が大きくなってから、大人の水槽に移すとき
または、大人のメダカでも別の水槽に移すとき
など、今までの水槽とは違う水槽に移すときにも要注意です。
このときは「水合わせ」という作業が必要です。
これは、いきなりちがう水に入って、その環境の変化によってショックを受けて死んでしまうことがあるからです。
まとめ
メダカの卵が孵化してからの育て方について見てきました。
メダカの卵も、稚魚も非常に弱いですから、注意して観察する必要がありますね。
でも、水に気を付け、エサをきちんとあげていれば、十分に大きくなります。
観察しながら、稚魚が大きくなる様子を見るのもまた楽しみなものです。
生後二週間まで生き延びることが出来れば、大人になれる確率は一気に上がると言われています。
まずは二週間、注意深く飼育していきましょう。
大人のメダカに育つまで、長い目でみながら、育ててあげてくださいね。
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