病気や食物アレルギー以外で、ご飯を全く食べないという人はいないと思います。
そういう点で、炊飯器は生活に欠かせない家電の上位に入るのではないでしょうか。
炊飯器の蓋を開けた時の炊き立てのご飯の香りはとても食欲をそそりますよね。
ところが、いざご飯を食べようとボタンを押しても蓋が開かない…。
設定したときまでは普通だったのに、突然故障してしまったのか…。
ビンの蓋ならよくあるけれど、炊飯器の蓋が開かなくなることがあるのだろうか。
そう思うかもしれませんが、意外と起こることだそうです。
予想外の出来事に、どうしたらいいのか分からなくなってしまうかもしれません。
せっかく炊けたのに食べられないのかと絶望的な気持ちにもなりますよね。
原因、対処方法、予防方法について見ていきましょう。
炊飯器の蓋が突然開かなくなる原因
蓋が開かないと故障を疑ってしまいますが、慌ててはいけません。
まずは、他の原因を考えてみましょう。
◎圧力の高い状態
最初の原因として考えられるのが、炊飯器内の圧力です。
圧力機能がある炊飯器は、圧力を加えているときは安全のためにロックされています。
ご飯が炊けた後も高圧力状態が続き、蓋が開かない可能性があります。
また、保温を切った状態で置いておいた場合も気圧により開かなくなることがあります。
内部の温度が下がることによって気圧も下がり、開かなくなってしまうのです。
圧力鍋が冷めて蓋が開かなくなる状態と同じだと考えてもらえば良いです。
炊飯器内の蒸気が、蒸気口から上手く排出されていないのかもしれません。
◎ご飯粒が詰まっている
圧力よりも可能性が高いかもしれない原因が、ご飯粒です。
蓋と本体の接続部(カチャンとはまる部分)にご飯粒が詰まり、乾くことで開かなくなります。
ご飯を盛るときに、こぼれて隙間に入り込んでしまうのでしょう。
洋服に付いたまま乾いてしまったご飯粒も、結構粘着力が強いですよね。
ご飯はおいしいですが、粒になると厄介な面も持っています。
蓋が開かないときの対処方法
圧力が原因の場合は、少し時間が経つと開くことがあります。
低圧力の可能性があるときは、保温にしてしばらく待つと開くと思います。
炊飯器内の空気が膨張することで開くという仕組みです。
こちらも、圧力鍋の蓋を開けたいときと同じ方法ですね。
象印、日立、パナソニックといったメーカーも、対処方法を紹介しています。
蓋の隙間に紙を挟んで横に動かす、ボタンをゆっくり押すという方法を試してください。
ボタンを押すだけでは開かない場合は、蓋の中央を押しつつボタンも押してみましょう。
ご飯粒が詰まっていそうなときは、炊飯器を横にして軽く叩いてみてください。
中から乾いたご飯の塊が動く音が聞こえることがあります。
蓋が開いたら、つまようじなどを使って隙間に入ったご飯粒を取り除いてくださいね。
思ったよりたくさん出てきて驚くかもしれません。
炊飯器の蓋が開かなくなってしまう現象の予防方法
炊飯器のお手入れをきちんと行うことが予防方法になります。
いままで放置していたという人は、開かなくなる前に行ってください。
蓋から蒸気が出るように、蒸気口に詰まりがないか確認しましょう。
ご飯を盛るときにこぼしてしまったら、面倒がらずに乾く前に拾いましょう。
蓋がかみ合うフック部分にご飯粒が入り込んでいないか、ときどき確認してください。
しゃもじを入れたまま蓋を閉めることも開かなくなる原因になるので気を付けてください。
内蓋を付け忘れた、または正しく付けていない場合も開かなくなることがあります。
はずして洗うこともあると思いますが、注意してくださいね。
まとめ
普段から何気なくやってしまいそうなことばかりが原因になっていました。
そこが分かっていれば、自分で対処できるかもしれないということになります。
まずは落ち着いて、今回ご紹介した方法をひと通り試してみてください。
もし解決しなければ、修理か買い替えを検討してください。
どちらにしても安くはないので、最終手段として取っておくようにしましょう。
それに、修理に出してご飯粒が原因と言われたら恥ずかしいですよね。
炊飯器が冷めきる前に対処するときは、火傷に気を付けてください。
経験したことがありますが、蒸気による火傷は広範囲ですし痛いです…。
起こらない方が良いですが、もし開かなくなるなら休日にしてもらいたいですね。
その方が気持ちに余裕を持って対処できそうです。
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