シュトーレンってどんな味?伝統的な食べ方やまわりの砂糖の意味は?

シュトーレンってどんな味?伝統的な食べ方やまわりの砂糖の意味は? 料理・食べ物

 

クリスマス前にパン屋さんなどに並ぶシュトーレンは、どーん!と大きく、お値段もちょっと高めです。

 

「どうやって食べるのか分からない…」
「高いから買うのをためらっちゃう」

などの理由で、食べたことがない人も多いのではないでしょうか?

 

 

そこで今回は、シュトーレンの味や伝統的な食べ方、起源やまわりのお砂糖の意味などを解説してきます!

 

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シュトーレンってどんな味がするの?

 

シュトーレンはたくさんのドライフルーツやナッツ、シナモンなどのスパイス、ラム酒などを練り込んで焼き上げた、ドイツの伝統的なお菓子です。

 

ざっくり言うと、しっとりめのフルーツケーキといった感じ。

 

しかし一口に「シュトーレン」と言ってもいろいろあって、材料の量や配合によって種類や名前が変わってきます。

 

材料の配合で味や舌ざわり、食感なども変わってくるので、お店やレシピによっても味が少しずつ違います。

 

長い時間をかけて食べるのを前提として作られているので、日が経つにつれてフルーツやラム酒、バターなどの風味がより深くなり、どんどん旨味が増していきます。

 

コーヒーや濃いめの紅茶、ホットワインなどと相性が良いお菓子です。

 

 

そもそも「シュトーレン」とは?

 

シュトーレンはドイツのザクセン州、ドレスデンという地方で生まれたお菓子です。

 

ちなみにドイツでは「シュトレン」と発音しますが、日本では主に「シュトーレン」と伸ばした発音で販売、紹介されています。

 

酵母の入った生地にドライフルーツやナッツをたくさん練り込み、焼けたらケーキの表面が真っ白になるまで粉砂糖をまぶして出来上がり。

 

トンネルのような形をしていることから、ドイツ語で「坑道」を意味する「シュトレン(シュトーレン)」と名付けられました。

 

 

一方、キリスト教には「アドヴェント」と呼ばれるクリスマスを迎える心の準備をする期間があります。

 

その期間はクリスマスイブの4週間前、つまりクリスマスまでの約1か月間。

 

その間に少しずつ切り分けて食べるのがシュトーレンなのです。

 

シュトーレンは日が経つにつれて材料の風味が生地に染み込み、美味しさが増していくお菓子。

 

アドヴェントの間に少しずつ食べることで、近づいてくるクリスマスに対して気分を盛り上げていく役割も担っています。

 

 

シュトーレンの表面の白い粉砂糖の意味

 

クリスマスを待つ間に食べるシュトーレンですが、表面に大量の粉砂糖がまぶしてあるのには理由があります。

 

普通のパンはそんなには長持ちしませんが、シュトーレンは大量の粉砂糖でコーティングされているので、かなり日持ちするようにできています。

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材料や作り方、保存方法にもよりますが、だいたい1~2か月くらい持つでしょうか。

 

ですので、アドヴェントの期間に少しずつ食べても大丈夫なのです。

 

 

ちなみにこの表面の白い粉砂糖、何に見えますか?

 

しっかりと存在感のある生地に白くコーティングされた砂糖は、さながらクリスマスに降る雪みたいですよね。

 

そんな風に私は思っていたのですが、実はこれ、幼子であるイエス様を包む「おくるみ」に見立てられているそうです。

 

そもそもクリスマスはイエス様の誕生を祝う生誕祭の日。

 

そしてシュトーレンはクリスマスを待ちながら少しずつ食べるお菓子です。

 

白い粉砂糖で生まれたてのイエス様を包むおくるみを表現して、それを食べながらイエス様をお祝いする日を楽しみに待つ。

 

シュトーレンはそんな人々に寄り添ってくれるお菓子なんですね。

 

 

シュトーレンの伝統的な食べ方は?

 

シュトーレンは先程も書きましたが、クリスマスを待ちながら食べるお菓子。

 

「アドヴェント」の期間、少しずつ少しずつスライスして食べるのが、ドイツ流の食べ方です。

 

少しずつ熟成されていくシュトーレンを食べることで、「今日よりも明日が、明日よりも明後日が、その先のクリスマスが待ち遠しい」という気分にさせてくれます。

 

 

シュトーレンを切るときは中央から半分に切り、そこから外側に向かって薄くスライスして、少しずつ食べるのがベスト。

 

その日に食べる分を取り分けたら、割れた二つのシュトーレンの断面をぴったり合わせて保存します。

 

 

ちなみにシュトーレンは崩れやすいので、フォークでうまく食べられないときは手で食べても大丈夫。

 

表面の大量の粉砂糖もそのまま食べると甘すぎることもあるので、削ったり落としたりして、お好みの甘さに調節すると良いでしょう。

 

 

シュトーレンの保存方法

 

取り分けたあとは長持ちさせるために、正しい保存方法で保管しておきましょう。

 

 

シュトーレンの断面をぴったりと合わせたあと、ラップで巻いて、タッパーなどの密閉容器に入れます。

 

日本は比較的湿気が多い国なので、ラップをしっかり巻いて、シュトーレンを湿気から守りましょう。

 

ちなみに密閉容器がなかったら、ラップの上からアルミホイルで包んでもOK。

 

あとは乾燥した冷暗所で保管しておきましょう。

 

冬場などそんなに気温が高くないときは、常温保存で大丈夫です。

 

 

おわりに

 

いかがでしたか?

「シュトーレン、食べてみたいな!」と思ったら、クリスマス前ならパン屋さんかケーキ屋さんで売っていますので、見に行ってみてくださいね。

 

ネット通販などでも取り扱っているお店もありますので、チェックしてみると良いでしょう。

 

 

少しずつ美味しさが増していくものを、少しずつ近づいてくるクリスマスを待ちながら、楽しい気分で食べられる。

 

シュトーレンって、とっても素敵なお菓子ですね♪

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