夏を快適に過ごすために、エアコンは欠かせませんよね。
特に近年は、早い時期から暑くなり、10月になっても熱帯夜が続くような年が増え、使う期間も長くなっています。
そんな年間通して活躍するエアコンを使っているときに、水音が気になったことはありませんか。
そのままにしておくとちょっと耳障りですが、エアコンを使わないわけにはいきません。
今回は、エアコンからぴちゃぴちゃと水音が聞こえる原因と解決方法についてまとめました。
エアコンからぴちゃぴちゃと水音が聞こえる原因
エアコンから水音が聞こえるときに考えられる原因は、2つあります。
◎家の気密性が高い
1つ目の原因は、家が「高気密住宅」であることです。
高気密住宅とは、分かりやすく説明すると「隙間が少ない家」のことです。
メリットはいくつかありますが、よく言われているものは、
・少ないエネルギーで室温を快適な状態に保つことができる
・結露を防ぐことができる
の2つです。
隙間が少ないということは、空気の出入りが少ないということです。
空気の出入りが少なければ、外と室内の気温差も小さくなります。
冷房も暖房も、外との気温差が大きいほどエネルギーをたくさん使います。
隙間を少なくすることで、使用するエネルギー量も抑えることができるというわけです。
また、気温差があればあるほど、結露が発生しやすくなります。
高気密住宅は、結露とそれに伴うカビの発生なども防いでくれるのです。
高気密住宅においてぴちゃぴちゃと水音が発生するのは、換気扇をつけているときです。
換気扇は、外と室内の空気を入れ替えたいときに使います。
ところが、高気密住宅では、空気が入ってくる隙間がありません。
その際、ドレンホースから空気が入り込むことがあります。
ドレンホースは、エアコン内の水を外に排出するための、細いジャバラ状のホースです。
外につながっているため、数少ない空気の通り道になります。
本来、水とともに中から外へ流れるはずの空気が、逆流することになります。
逆流した空気は、水を受け止めるドレンパンに入り込み、その結果、ぴちゃぴちゃという水音が発生するのです。
◎ドレンホースやドレンパンの詰まり
2つ目の原因は、ドレンホースやドレンパンの詰まりです。
エアコンは、空気を冷却する際に発生した水分をドレンパンと呼ばれる受け皿的な役割をする部分で受け止め、ドレンホースで外に排出します。
しかし、どちらかが詰まってしまうと、発生した水分を外へ排水することができません。
排出されなかった水は、エアコン内部にどんどん溜まっていきます。
溜まった水の上に新たに発生した水が落ち、ぴちゃぴちゃという音がするのです。
水溜まりに水滴が落ちる様子を想像してもらうと分かりやすいのではないでしょうか。
こちらが原因の場合、水漏れを引き起こすことがあるので、早めに対処が必要です。
エアコンからぴちゃぴちゃという音がする場合の解決方法
原因がわかったところで、次は水音を解消する方法を見ていきます。
◎換気扇を止める
1つ目の原因の場合にとる、最も簡単な方法です。
ドレンホース内の空気の逆流が原因なら、そうならない環境を作ると良いです。
ずっと換気扇を使わないのは難しいと思いますので、つけたままにしないことが大切です。
◎窓を開ける
こちらも簡単な方法です。
換気扇を使っていない状態で水音が聞こえる場合、窓を開けてみます。
空気が出入りすることで一定になり、音が鳴らなくなることがあります。
ただ、窓を開けたままにしておくことができない点が、悩ましいところです。
物件によっては、専用の通気口がついていることがあるようです。
◎ドレンホースに逆流防止弁をつける
ドレンホースに手を加える方法です。
空気の逆流を防ぐため、逆流防止弁というものをつけます。
専用のアイテムが売っているので自分でつけることもできますが、デメリットもあります。
それは、ドレンホースが詰まりやすくなるということです。
定期的に掃除が必要ですし、詰まってしまったら逆効果になります。
つけるかどうかはよく考えてから決めるようにしましょう。
賃貸の場合は、不動産屋さんに相談して専門業者に取りつけてもらうのが良いでしょう。
◎ドレンホース、ドレンパンの詰まりを解消する
ドレンホースやドレンパンが詰まっている場合、掃除をして水が溜まらないようにしなくてはいけません。
ドレンホースは、掃除機を使うなどして自分で掃除をすることができます。
ドレンパンは、自分で掃除をするのは難しいと思いますし、エアコンの内部構造をよく知らない人が無理にやろうとするとエアコンを壊してしまうかもしれないので、専門業者に頼んだ方が良いでしょう。
まとめ
エアコンの水音についてまとめましたが、いかがでしたか。
住宅構造が原因になっている可能性があるというのは、意外だったかもしれません。
その場合は自分で解決できますが、エアコンが原因の場合は難しいと思います。
だからと言って放置しておくと、故障につながってしまうこともあります。
面倒だと思わずに、きちんと不動産屋に相談するようにしましょう。
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