穴のあいた野菜ってなあに?って聞かれたら、何て答えますか?
真っ先に思い浮かぶのがレンコンではないでしょうか。
食卓にもいろんな料理に入って並びますね。
ビタミンCやカリウムなどの栄養もたっぷり入っていますし、便秘予防や美肌効果もあると言われるこのレンコン。
でもレンコンの穴について、考えてみたことはなかったんですよね。
素朴な疑問。
なぜ、レンコンには穴が開いているのか?
穴の数っていくつ?
そんなレンコンの謎に迫ってみました。
レンコンってなあに?
レンコンってレンコンだよって答えが返ってきそうですね。
レンコンといえば、ハスを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
でもレンコンとハスの関係って何なんでしょう?
ご存知でしたか?
レンコンはハスの茎の部分なのです。
レンコンって漢字では「蓮根」と書きます。
な~るほど、レンコンってハスの根のことなんだ~と思いがちですが、根っこではなく、茎なんですね。
もっと正しく言うならば、レンコンはハスの「地下茎」にあたります。
文字通り、地下、つまり土の中で育つ茎の部分になるわけです。
ところで、ハスの花はキレイですよね。
ハスの花の寿命は短く、3~4日なのですが、花が散ったあとには、ハスの実ができます。
ハスの実を見たことがあるでしょうか。
写真を見てもわかると思いますが、ちょっと気持ち悪いと思う人もいるかもしれません。
その形がレンコンにも似ています。
しかし、これがレンコンではないんです。
あくまで、レンコンはハスの地下茎。
そう。じゃがいもなどと同じように、土の中で育つものなのですね。
ところで、ハスにも種類がありまして、キレイな色とりどりの花が咲くハスもあれば、色は少ないけれども、おいしいレンコンができるハスもあるのです。
品種の違いですね。
レンコンにはどうして穴があいてるの?
では、レンコンにはどうして穴があいてるのでしょうか?
先にも述べたように、レンコンは土の中で育ちます。
しかも、ハスというのは、湿度の高いところで育ちます。
池などに咲いてますよね。
なので、その土の中もどろっとした土、水分の多い土の中で育っているのがレンコンなのです。
そのレンコンも、呼吸をしなければなりません。
呼吸をするには酸素、空気が必要ですよね。
その空気を通過させてくれるのが、レンコンの穴というわけです。
特に湿った土の中には空気が少ないです。
なので水の上の空気をレンコンに届けてくれるという大きな役割を果たしているのが、レンコンの穴なんですね。
水の上からの空気は葉っぱにある空気の通り口である気孔を通して、葉柄の中を通ってレンコンまで届きます。
なので、この葉柄の部分を切ってみると、レンコンと同じように穴があいてるんです。
なるほど。良くできてるものですね。
蓮根の穴の数はみんな同じ?
レンコンの穴の数を数えてみたことありますか?
私はないんです。
みんな同じなのか考えたこともありませんでした。
当然開いてるものだと思ってたからですね。
この穴に関してはいくつかの説がありまして、真ん中に1個、周りに9個あって、全部で10個と決まっているという説もあれば、9~10個という説もあったり8個という説もあったり。
いろんな説がある中でも、一番有力なのは10個前後という説です。
穴は真ん中に一つ、その周りに7個とか9個とか奇数の数がほとんどだという説もあります。
穴の数は一定の数と決まっているわけではなく、レンコンによって違うんですね。
これはレンコンが成長する過程でも変化があるようです。
少しの違いがあっても、やはり8個から12個くらいという10個前後なんですよ。
余談ですが、レンコンの穴って形が面白いですよね。
レンコンでスタンプを押して見たりすると楽しいのは、決して同じ形の穴ではないからなんでしょうね。
大きいものもあれば小さいものもあります。
レンコン自体も形がいろいろなので、その形を楽しむのも良いでしょう。
まとめ
レンコンには栄養がたっぷりです。
またお料理のレパートリーとしても多く、きんぴら、煮もの、天ぷら、炒め物などなどいろんな料理に使えますね。
栄養がたっぷりなので、健康にも良いのです。
高血圧にも良かったり、美白効果も期待できるとか。
また、食物繊維もたっぷりなので、便秘予防にももってこいの食材ですね。
さらには、レンコンって縁起の良い食べ物としてお祝いの席の料理にも良く使われます。
穴が開いているので、先が見通せるという意味で縁起が良いとされてるんですよ。
こうして私たちの食卓をにぎわせてくれ、健康も守ってくれるレンコンは実はこの「穴」があるから育つんだということが良くわかりました。
この穴は必然的にあるものであり、なくてはならないものということです。
私たちの目も楽しませてくれ、舌も楽しませてくれるわけですね。
こんなレンコンの事実を知って食べるのと知らないで食べるのとはまた違ってきますし、食卓にレンコンが並んだら、家族でこんな話もしながら食べると楽しい食事の時間になることでしょう。
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