何かの拍子にヤモリが家の中に入ってきたら、あなたはどうしますか?
勝手に出て行ってくれるならそれが一番いいと思いますが、一人暮らしなどで窓や玄関扉を開けっぱなしにすることが出来ない人には、なかなかそれも難しいですよね。
生き物なので、家の中で放置して死なせてしまうのもかわいそうです。
そこで今回は、ヤモリが出て行くまで間、お世話をする方法をご紹介します!
目次
まずはヤモリについて知っておこう!
日本で見かける野生のヤモリは「ニホンヤモリ」というトカゲの仲間です。
夜行性で寒さに弱いため、主に春先から秋頃にかけて活動します。
冬は屋根裏や木の隙間など、比較的暖かな場所でひっそりと暮らしています。
ヤモリの好物はゴキブリやクモなどの生きた昆虫。
人間の家の中ではそういった害虫を食べてくれるので「ヤモリ=益獣」とされています。
また、ヤモリは「家守」とも呼ばれ、文字通り家を守ってくれる縁起のいい生き物だとも言われています。
叩くなど、ヤモリが嫌がるようなことをしなければ、噛まれたりすることも特になく、人間に害を与えることもまずありません。
ヤモリが出て行くまでの短期間、お世話するには?
「ヤモリを飼う」となると本格的なケージなどの設備を用意する必要があります。
しかし、「ヤモリが自分から出て行くまでのとりあえずのお世話」であれば、いくつかのポイントを押さえておけば大丈夫です。
乾燥に注意しよう
ヤモリには水分が必要不可欠で、水を与えずに放っておくと干からびて死んでしまうこともあります。
死なせてしまってはかわいそうなので、部屋の中に小皿に水を入れて置いてくなどして、水場を用意しておきましょう。
部屋の壁に定期的に霧吹きで水を吹きつけて、壁を濡らしておくのも効果的です。
家にいるときは加湿器をつけたりして、家の中を乾燥させないようにすることが大切です。
大きな音を立てないようにしよう
ヤモリは臆病な生き物なので、大きな音が苦手です。
意図せず大きな音が発生した場合は仕方がないと思いますが、大音量で音楽を流したり、大きく手を叩いたりするのはやめましょう。
ヤモリを見かけたときもじっと見つめたりせず、できるだけ怖がらせたり驚かせたりすることのないように気をつけましょう。
部屋の温度に注意しよう
ヤモリは寒いのが苦手で、適温は18℃~26℃とされています。
夏場などで冷房を使うときは、設定温度を低くしすぎないように気をつけましょう。
エサのやり方
ヤモリは基本的に生きた昆虫をエサにしています。
ヤモリの頭の1/4~半分くらいのサイズの虫を食べさせてあげるのがベストなんですが、生きた昆虫なんてなかなか用意できませんよね…。
そこで使えるのが「ささみ」です。
ヤモリを飼う場合には適していませんが、短期間ならささみでも大丈夫なんだそう。
かたまりのままだとヤモリが食べにくいので、小さく切って小皿などに盛り、部屋の中に置いておいてあげましょう。
大きさは生きた昆虫の場合と同じ、ヤモリの頭の1/4~半分くらいの大きさだと、ヤモリも食べやすいと思います。
ヤモリを捕まえられそうなときは
家にいるときにヤモリを見つけて「今なら逃がせるかも!?」となったとき、知っておくと役立つことがあるので、そちらをご紹介していきますね。
素手で捕まえる場合は胴体を持つ
ヤモリを素手で捕まえるときは、頭部や尻尾を持つのは避けましょう。
ヤモリは顎の骨が弱いので、頭部を持つと骨が折れてしまう可能性があります。
また、尻尾を持つとヤモリは逃げようとして、自ら尻尾を切ってしまうことがあります。
ですので、素手で捕まえるときは胴体を持つようにしましょう。
その際は驚かせることのないように、そっとつかむようにしましょうね。
丸めた新聞紙や下敷きなどを用意しておこう
ヤモリを見つけたものの、すばしっこくてなかなか捕まえられないこともあると思います。
そんなときのために身近な場所に丸めた新聞紙や下敷きなどを用意しておくと良いでしょう。
ヤモリを見つけたら、ヤモリが這っている壁から窓や扉に向かって、用意していた新聞紙や下敷きを使い、壁を小さく叩きます。
するとヤモリはびっくりして逃げようとするので、そのまま窓や扉の方向へと導き、外に逃がしてあげましょう。
ただし、このときヤモリを直接叩くと体が傷ついてしまうので、絶対にやめてくださいね。
放っておく
なかなか捕まえられない場合、いっそのこと放っておくのもひとつの手段です。
いくら部屋の湿度やエサに気をつけていても、ヤモリにとってはやはり外の方が快適に過ごせるため、だいたいは数日で外に出て行くことが多いようです。
また、家にいるときは少し窓や扉を開けておくなどの工夫をしておくと、ヤモリも外に出て行きやすくなると思いますよ。
おわりに
いかがでしたか?
ヤモリは家の中の害虫を食べ、家を守ってくれる縁起のいい生き物。
決して粗末に扱わず、優しく接してあげるようにしましょう。
もしかしたら、ヤモリを助けてあげたあなたにも良いことが起こるかも!
思いやりを持ってお世話してあげることが大切ですよ♪
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