輸入食品店など、チーズがたくさん売っているところでは様々な種類のものを見かけます。
この種類の違い、皆さんは説明することが出来ますか?
例えば「チェダーチーズ」と「ゴーダチーズ」。
味や見た目の違いは分かりますが、他にも何か違いがあるのでしょうか?
今回は「チェダーチーズとゴーダチーズの違い」について、まとめてみました。
目次
意外とたくさんある!「チーズ」の分類
チーズは原料や産地、加工法などによって細かく分類され、その種類は1000以上あるとされています。
チーズは基本的に以下の2種類に分けられます。
- ナチュラルチーズ・・・牛乳から直接作られたもの
- プロセスチーズ・・・ナチュラルチーズを溶かし、それを再び乳化剤を加えて固め、作られたもの
チェダーチーズとゴーダチーズはこのうちの「ナチュラルチーズ」に分類されます。
そして「ナチュラルチーズ」も、一般的には以下の8種類に分けられます。
- フレッシュチーズ・・・基本的には熟成させない。イタリアのモッツアレラチーズなど
- 白カビチーズ・・・表面に白カビを植え付け熟成させたもの。フランスのカマンベールチーズなど
- ウォッシュチーズ・・・表面に菌を植えて熟成させると同時にワインなどで洗い流す工程を経たもの
- シェーブルチーズ・・・ヤギの乳を原料とするもの。ポーランドのブリンザチーズなど
- ブルーチーズ・・・内部に青カビを植え付けて熟成させたもの
- 半硬質(セミハード)チーズ・・・オランダのゴーダチーズなど
- 硬質(ハード)チーズ・・・イギリスのチェダーチーズなど
- 超硬質チーズ・・・イタリアのパルミジャーノ・レッジャーノなど
つまり、チェダーチーズもゴーダチーズも原料は牛乳ですが、産地とタイプが違うことになります。
次にそれぞれのチーズについて詳しく見ていきましょう。
チェダーチーズとは?
チェダーチーズは15世紀のイギリス、サマセット州チェダー地方で作られた、牛乳を原料とするハードタイプのチーズです。
現在ではアメリカ、カナダ、オーストラリアなどでも作られていて、世界で最も生産量の多いチーズとされています。
伝統的なものは円筒形ですが、現在では四角形のものが主流で、色も薄いクリーム色からオレンジ色のものまで様々。
この色は「アナトー色素」というもので着色されています。
これを加えると風味付けにもなるのだそう。
アナトー色素で着色したものは「レッドチェダー」、着色していないものは「ホワイトチェダー」または「バーモントチェダー」と呼ばれています。
そのまま食べるのはもちろん、サンドイッチやサラダに加えたり、グラタンやピザなど加熱料理するものにも適しています。
そのまま食べる場合は乾燥しないようにラップなどで包み、30分ほど常温で置いておくと、チェダーチーズ本来の風味を楽しむことが出来ますよ♪
ゴーダチーズとは?
一方ゴーダチーズは、13世紀頃からオランダ、ロッテルダム近郊のゴーダ村というところで作られている、牛乳を原料とするセミハードタイプのナチュラルチーズです。
現在ではオランダのチーズ生産量の半分以上を占め、日本でも広く親しまれています。
伝統的なものは円盤のような形をしていて、表皮は黄色いワックスなどでコーティングされています。
チーズを切ると、断面に小さな穴がぽこぽこと開いているのが特徴。
熟成期間は1~48か月と様々で、若いものはさっぱりしていてクリーミー、熟成が進むと芳醇な風味とコクが生まれます。
表皮のコーティング材を取り除いたら、そのまま食べても◎。
ピザやオムレツに加えたり、肉や魚と合わせてオーブン料理に使っても美味しく食べることが出来ますよ。
チーズフォンデュをする際にエメンタールの代わりに使ってもGOOD!
ゴーダチーズはチーズが苦手という人にも比較的食べやすく、ナチュラルチーズ初心者さんにおすすめです。
チェダーチーズと同様に、そのまま食べるときは乾燥を防ぎつつ、30分程度常温で置いておきましょう。
ゴーダチーズ本来の風味を楽しむことが出来ますよ。
チェダーとゴーダを美味しくいただこう!それぞれを使ったレシピをご紹介♪
チェダーチーズとゴーダチーズについて分かったところで、それぞれのチーズを美味しく味わうためのレシピを一品ずつご紹介します!
どちらも簡単に作れるので、是非挑戦してみてくださいね♪
チェダーチーズとブロッコリーのサラダ
―――材料(2人分)―――
ブロッコリー 1株
玉ねぎ 1/4個
ベーコン 3枚
マヨネーズ 大さじ3~4
砂糖 大さじ1
酢 大さじ1
塩 小さじ1/2
トマト、レーズン、チェダーチーズ お好みで量を調整してください
―――作り方―――
- マヨネーズ、砂糖、酢、塩を混ぜておく。
- ブロッコリーを良く洗い、房を小さく切り分ける。
- 玉ねぎをみじん切りにする。
ブロッコリーと玉ねぎは生が苦手な人はレンジで加熱したあと冷ましておく。
- ベーコンは小さく切って、フライパンでカリカリになるまで焼く。
- 全部の材料を混ぜ合わせ、味見をしながらお好みの調味料で味を微調整して、出来上がり。
ゴーダチーズときのこのリゾット
―――材料(2人分)―――
ご飯 茶碗1杯
しめじ 8本
ゴーダチーズ 15g
牛乳 コップ一杯程度
ブイヨン、塩、こしょう 適量
―――作り方―――
- 鍋に油を敷いてしめじを炒める。
- 火を止めてからご飯を鍋に入れ、ご飯がかぶるくらいまで牛乳を注いだら中火にかける。
- 少し沸騰しだしたら弱火にし、ブイヨンと細かくしたゴーダチーズを入れて、とろとろになるまで混ぜ続ける。
- ブイヨンが溶け残ってないことを確認して、塩コショウで味を調えたら出来上がり。
まとめ
いかがでしたか?
ひとことで「チーズ」と言ってもいろいろな種類があるんですね。
チェダーチーズとゴーダチーズは材料は同じでも産地とタイプの違いがあるようです。
みんなで食べるときに、このようなちょっとしたトリビアを披露してみるのも面白いかもしれませんね♪
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