日本は海に囲まれている島国なので、魚をよく食べます。
スーパーに行くと、何種類もの魚が売られていますね。
さばいた状態の魚もよく見ますが、さまざまな部位の中でも目立つのが「白子」です。
魚が好きで、白子も大好物という人は珍しくありません。
一方で、苦手だったり食べず嫌いだったりと、好き嫌いが分かれる食べ物でもあります。
ところで、白子が魚のどこの部分で何の魚かはご存知でしょうか。
改めて聞かれると答えられないことが多いと思います。
白子を食べたことがない方は、どんな味なのかも知りたいですよね。
今回は、白子の正体から白子を使った料理までご紹介していきます。
白子が嫌いという方も、知識を増やすためと考えて是非読んでみてくださいね。
目次
白子って一体何の魚のどの内臓なの?
まずは、白子が魚のどこの部分で何の魚かを知るところからです。
白子の基本情報を確認していきましょう。
◎白子とはどの内臓?
白子は、「魚類の精巣」を食材として利用するときの呼び方です。
うねうねとした見た目から、「脳」や「腸」のように見えますが、実は違います。
精巣と聞くと、抵抗感を持つ方もいるかもしれません。
しかし、白子はオスからしか取れないので量が少なく珍味とされています。
◎白子は何の魚?
白子が取れる代表的な魚は、タラ、アンコウ、フグです。
よく見かけるのはタラですね。
意外にも、鮭、鯛、イカの白子もあります。
これらの中で、フグ、鯛、イカの白子は貴重で高級です。
白子の味・栄養素・料理
見た目が少し気持ち悪い白子ですが、美味しいかどうか気になりますよね。
次は、白子の味と食感、含まれる栄養素と料理も見ていきましょう。
≪味と食感≫
白子の味と食感は、以下のように表現されることが多いです。
・濃厚
・まろやか
・クリーミー
・やわらかい
・とろける
・甘い
味が濃く、口溶けが良いイメージですね。
普段からこってりとした味の食べ物を好む方に合いそうです。
≪栄養≫
白子には、美肌・美髪効果がある栄養素が多く含まれています。
◎タンパク質と核酸
タンパク質は、肌や髪の主成分です。
タンパク質が分解されるとアミノ酸になります。
そのアミノ酸を、体内の必要な場所に応じて組み立てる役目を担っているのが核酸です。
核酸の働きによって、新陳代謝が良くなり美肌になります。
また、核酸は美髪効果もある栄養素です。
毛根にある細胞の分裂を促すため、健康な髪が育ちます。
血行を促進し、肌や髪に栄養が届きやすくしてくれるところも核酸の特長です。
◎カルシウム・カリウム・ナトリウム・リン・亜鉛などのミネラル類
白子には、ミネラル類も豊富に含まれています。
その中でも、亜鉛は肌の正しいターンオーバー(生まれ変わり)に欠かせない栄養素です。
ターンオーバーにより、シミやそばかすがない透明感のある肌になります。
◎ビタミンB1・ビタミンB2などのビタミンB群
ビタミンB群には、肌や粘膜の健康を維持し、にきびや肌荒れを防ぐ働きがあります。
肌が荒れていると感じるときは、白子を食べてみるといいかもしれません。
◎ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があり、アンチエイジングになります。
先ほどご紹介した核酸も、アンチエイジングに効果的です。
◎ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け丈夫な骨を作る栄養素です。
ですが、にきびや肌荒れを治す力もあります。
◎カロリーについて
味が濃い白子ですが、実は低カロリーです。
ダイエット中でも食べられるのは良いですね。
ただ、コレステロールやプリン体も多く含まれています。
コレステロール値が気になる方や通風の方は食べすぎないようにしましょう。
≪料理≫
白子を食べるときは、生ではなく必ず加熱します。
定番なのは、白子ポン酢や鍋です。
天ぷら、焼き白子、茶碗蒸し、お寿司などもあります。
少し変わった食べ方だと、グラタン、煮物、唐揚げ、味噌汁あたりです。
白子料理は、予想以上にバリエーションが多いことがわかります。
苦手だけれど挑戦してみたいときは、白子の形がわかりにくい料理が良いでしょう。
先ほど挙げた例では、天ぷら、茶碗蒸し、グラタン、唐揚げが食べやすそうですね。
他にも調べれば出てくるので、食べられそうな料理を探してみてください。
さいごに
白子が精巣だと知り、驚いた方もいるでしょう。
白子は、女性にとって嬉しい栄養素がたくさん含まれている食材です。
少しでも興味を持ったら、思い切って食べてみてはいかがでしょうか。
意外と調理のバリエーションが豊富なので、食べ方を工夫すれば、案外美味しく食べられるかもしれませんね。