カレーが水っぽい…ルーを足す以外のコクの出し方や味を濃くする方法

カレーが水っぽい…ルーを足す以外のコクの出し方や味を濃くする方法 料理・食べ物

カレーが水っぽい…ルーを足す以外のコクの出し方や味を濃くする方法

 

カレーを作ったけど、なんだか水っぽい…。

そんなときに限ってカレールーを使い切ったあとだったりして、困った経験はありませんか?

そこで今回は「ルーを足す以外の方法でコクを出す方法」をご紹介します!

「味を濃くする方法」も併せてご紹介しますので、是非試してみてくださいね♪

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カレーにコクを出すにはどうしたらいい?

 

カレーが水っぽくなってコクが失われるということはつまり、カレーのとろみがなくなってしまうということ。

上手くとろみがつかなかった場合は、まずカレーを中火で沸騰するまで加熱し、沸騰したら弱火で10分以上煮込みます。

この際、鍋底が焦げないよう、たまに混ぜながら煮込むようにしましょう。

また、煮込みすぎて逆にドロッと重くなってしまったときは、その都度水を足すようにしてください。

 

それでもとろみがつかない場合は、カレーに水で溶いた小麦粉を加えます。

カレールーや材料であるじゃがいもなどには「デンプン」が含まれていますが、これらは加熱されると水と結合して固まり、カレーのとろみの素となります。

しかし、はちみつやりんごなどを使った場合、その中に含まれるアミラーゼという酵素の働きで、とろみの元であるデンプンが分解されてしまうんですね。

 

そこで、小麦粉の出番です。

小麦粉にもデンプンが含まれています。

通常、20分以上煮込むことで酵素の働きは抑えられるのですが、それでも水っぽい場合に小麦粉を入れて、デンプンを足すことでとろみを戻します。

 

約10皿分のカレーに対して小麦粉大さじ2を水で溶き、カレーに加えます。

そしてとろみがつくまで、弱火で5~10分程度煮込みましょう。

このときも鍋底が焦げないように、時々混ぜながら煮込むと良いです。

ちなみに片栗粉にもデンプンが含まれるため、そちらでも代用できます。

 

 

カレーが水っぽくなる原因は?

 

レシピ通りの量の水を入れたのに、カレーが水っぽくなってしまう原因は主に4つあります。

 

・水分の多い食材を使った

レシピ通りの分量で作っているのに、カレーが水っぽくなってしまうのは、野菜の水分量によるものかもしれません。

水はレシピ通り計量できますが、野菜に含まれる水分までは、通常レシピには表示されていません。

ですが、調理中には野菜からも水分が出てしまうので、粘度が低下して水っぽいカレーになってしまうのです

特にズッキーニやなすなどの夏野菜は水分量が多いので、これらを使うときは注意が必要です。

 

・水蒸気が鍋の中にこもってしまった

煮込むとき、鍋の蓋をぴたっと閉めたままだと、水蒸気がこもり、水分の蒸発量が少なくなります。

その際に外に逃げられなかった水蒸気のせいで、カレーが水っぽくなってしまうんですね。

そんなときは鍋の蓋を少しずらして煮込むか、あらかじめ鍋に加える水の量を減らすようにすると良いですよ。

 

・しっかり加熱できていなかった

カレールーやジャガイモにはデンプンが含まれています。

先程お話したように、デンプンは加熱されて水と結合することで固まります。

それがとろみ成分になるんですね。

煮込み時間が足りずにしっかり加熱できていないと、結合が上手くいかなくてデンプンが固まらず、十分にとろみがつかないために、水っぽくなるのです。

 

市販のカレールーを使う場合は、野菜を煮込んでからルーを入れる場合がほとんど。

ですが、ルーを入れた時点で野菜にはきちんと火が通っているので、ルーを入れてからは煮込まずに調理を終わらせてしまう人もいます。

ルーを入れてからも、パッケージに記載されている時間を守って煮込むようににしましょう。

 

・酵素の働きでとろみが弱くなった

はちみつやりんごなどには「アミラーゼ」と呼ばれる酵素が含まれています。

アミラーゼはデンプンを分解する性質を持っているので、それが含まれる材料を使うと固まっていたデンプンが解け、とろみが弱くなる可能性があります。

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そんなときはアミラーゼを含む食材を、ルーを入れる前に鍋に入れると良いですよ。

実はアミラーゼは熱に弱い、という性質があります。

デンプンがまだ固まっていない状態で一緒に加熱すれば、熱に弱いアミラーゼは、その働きが弱くなります。

その状態でデンプンは水と結合できるので、分解されるリスクも低くなるのです。

 

また、味見をするとき、調理に使っているおたまやスプーンに直接口を付けたあと、そのまま鍋に戻していませんか?

実は唾液にもアミラーゼが含まれているため、味見のときにおたまなどに付着した少量の唾液で、デンプンが分解されてしまうことも。

味見は別に小皿などを使って、カレーの調理に使っている調理器具には直接口をつけないようにしましょう。

 

 

薄味に効く!カレーの隠し味

 

「味が薄いなあ」と思ったら、隠し味を入れてみましょう。

パターンごとに、使うと便利な調味料をご紹介します。

 

・味を濃くさせたい場合

味が薄くなってしまったときは、醤油を入れてみましょう。

入れすぎると和風のテイストになりますが、少量入れるとスパイスの辛さを引き立てた濃い味わいになります。

ただし、醤油にははちみつと同じく、アミラーゼが含まれています。

醤油はルーを入れる前に鍋に入れ、具材と一緒に煮込んでしまいましょう。

 

・もっと辛くしたい場合

カレーを辛くしたいときは、一味唐辛子やブラックペッパーがオススメ。

一味唐辛子の原料は乾燥した唐辛子のみのため、出来上がったカレーに余計な香りなどを加えることなく、辛さだけを追加できます。

また、ブラックペッパーを加えると、ピリッと刺激的な味わいに。

香りも辛味も強いので、大人向けの味わいに仕上がりますよ。

 

・甘くマイルドにしたい場合

カレーを甘くしたい場合は、牛乳でカレーを伸ばすと良いですよ。

牛乳のやさしい甘味がカレーをマイルドにしてくれます。

ただし、牛乳は液体ですよね。

水を入れた上でさらに牛乳を加えると、水っぽくなる可能性があります。

 

そんなときはバターと小麦粉を炒ったものを加えてみましょう。

小麦粉に含まれるデンプンがとろみを戻してくれます。

コーンスープの素も、カレーにコクを追加して、マイルドに仕上げてくれます。

玉ねぎをじっくり炒めて、あめ色にしたものを加えるのもオススメ。

加熱した玉ねぎを入れることで、カレーに甘味が増します。

野菜嫌いな子供でも、玉ねぎの栄養素が一緒に摂れるので、一石二鳥ですよ。

 

 

野菜を使って絶妙なとろみ具合にする事も出来る

 

カレーに入れる野菜も、ひと手間かけて工夫してみましょう。

入れる野菜によっては、とろみをつけることが可能です。

また、カレー自体の味わいもより深まるので、是非参考にしてみてくださいね。

 

すりつぶしたジャガイモ

ジャガイモを炒めて煮込むことでもとろみは付きますが、すりつぶして入れてみるのも良いですよ。

すりつぶした分、普通に炒めたものよりもとろみが付きやすく、どろっと重ためなコク深いカレーが出来上がります。

また、すりつぶしたジャガイモを入れたカレーは、冷めにくいという特徴もあるんですよ。

食べるときにゆっくりと温かいカレーを味わえるので、オススメです。

 

ほうれん草とにんじんのペースト

フードプロセッサーなどでほうれん草とにんじんを細かくし、カレーに入れることで、とろみがつきます。

手軽に食物繊維を摂取できるほか、ほうれん草やにんじんが苦手な子供でも美味しく食べることができるので、オススメの方法です。

ペーストを加えて作ったカレーはご飯はもちろん、パンにもマッチ。

パスタソースにしたり、野菜をディップするときのパテ代わりにも使えたりと、いろいろなアレンジが楽しめます。

 

 

まとめ

 

カレーが水っぽくなる理由は様々。

しかし、水っぽくなったカレーにはデンプン質のものを加えると、とろみが戻ります。

小麦粉や片栗粉などを入れて、しっかり煮込んでみると良いですよ。

また、調味料を隠し味に使うと、味を変えることができます。

目的に合ったものを選んで、鍋に入れたあとはじっくり煮込むようにしましょう。

ちょっとした工夫で美味しいカレーに復活しますから、水っぽくなってもあきらめずに、ご紹介した方法を試してみてくださいね♪

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