「花まつり」ってご存知ですか?
もしかしたらなじみの浅い方もいらっしゃるかもしれません。
「花まつり」というのは、仏教の行事の一つで、「お釈迦様の誕生日」をお祝いする会なのです。
仏経系の幼稚園や保育園などでは、この行事にちなんで、園で「お花まつり」をすることもよくあります。
そうした時には「お花の準備をお願いします」と言われることが多いのですが、いったいどんな花を持って行ったらいいの?と悩むお母さんたちが多いんですよね。
花まつりってどんなことをするのか、そしてお花はどんなお花を準備したらいいのか、その疑問にお答えします!
花まつりって何?
まずはここからです。
花まつりっていったい何なのでしょう?
先に少し触れましたが、花まつりというのはお釈迦様のお誕生日をお祝いするお祭りなんですよね。
ちなみにお釈迦様のお誕生日は4月8日です。
古くはインドで始まり、中国経由で日本に入ってきた花まつりなのですが、お寺ではこの日にお釈迦様のお誕生日を祝って、お祭りをします。
日本では明治時代のころから「花まつり」と名称がきまり、受け継がれてきているのです。
熱心な仏教徒でなければ、あまりこうした行事に参加したことがないという人もいるかもしれませんね。
お隣韓国ではお釈迦様の誕生日は陰暦の4月8日でお祝いされ、その日は祝日となっています。
お寺は色とりどりのお花で飾り付けられたり、食事を準備して参拝に来た人たちにふるまっています。
日本でも地域によっては4月8日ではなく5月8日にお祝いするところもあります。
花まつりでは甘茶を参拝する人たちにふるまったり、その甘茶を誕生仏の像にかける習わしもあるのです。
仏経系の保育園や幼稚園ではどうでしょう?
甘茶をみんなで一緒にいただいたり、お釈迦様の像の周りをお花で飾ったりするのです。
この時に必要なお花をみんなが持って来るということですね。
花まつりにどんなお花を持って行く?
お釈迦様のお誕生日なので、お寺でも盛大にお祝いしますし、その日に多くの参拝者が訪れます。
そこでお願い事をしたり、甘茶を飲んだりお菓子を食べたり、僧侶のお話を聞いたりするのですが、お釈迦様にはお花を供える習わしがあります。
この日、寺院の中で「花御堂」と呼ばれるお堂を作ります。
その中に誕生仏という釈迦の誕生を祝う仏像を安置するのですが、この花御堂の屋根や柱を色とりどりの花で飾るのです。
幼稚園や保育園などでは、そうしたところに使うお花を各家庭から持ってきてくださいとお願いしているところが多いですね。
お供えの意味も込めて、子供たちがお花をお供えするということで、お釈迦様のお誕生日を一緒にお祝いすることができますね。
問題は、このお花。
いったいどんなお花を持っていったらいいのでしょう?
難しいことは考えなくていいんですよ。
4月といえば、春のお花が色とりどりに咲いている時期ですね。
サクラ
菜の花
キンセンカ
カーネーション
キンギョソウ
チューリップ
フリージア
アルストロメリア
どの花もキレイですよね。
こうした季節のお花を切り花にして持って行けば大丈夫です。
道端に咲いているお花を持って行ってもいいですし、お庭に咲いているお花、どれもなければ花やさんで調達しましょう。
もしくは地域のお花として有名なお花なども持って行っても良いですね。
いろんな色のいろんなお花が集まったほうが釈迦像のまわりもより華やかにきれいに飾ることができそうです。
お子さんと一緒にどんなお花がいいか選んでみても良いですよね。
お花の準備をしながら、お釈迦様のお話を知ってる限りで話してみるのも良いでしょうし、楽しい行事にワクワクするような気持で準備できたら良いかと思います。
持って行ってはいけないお花ってあるの?
春のお花、地域のお花ならどんなお花でもいいとお話しましたが、実はこれはタブーですよというお花もあるのです。
それは、
菊
花にら
バラ
です。
それぞれに理由があるのですが、菊は仏花でダメ。
バラにはトゲがあるからNG。
花にらは匂いがきついからタブーなのです。
でも逆に言えば、これらの花以外は何でもいいので、色とりどりのお花を持っていって飾りたいですね。
まとめ
お釈迦様の誕生日ってなんだか遠い話のように聞こえる人もいるかもしれませんが、仏教系の幼稚園や保育園にお子さんが通っていたら、そうした関係の行事も多々あると思います。
子供向けにわかりやすく説明してくれたり、また子供たちも楽しめるような行事にしてくれるので、難しく考えずにお子さんとともに楽しめる気持ちがあるといいなと思います。
またお釈迦様の教えは尊いものですので、お子さんにもわかる言葉で教えてあげたりするのも良いでしょうね。
そんな難しいことわからないわという人のために一つだけ。
「天上天下唯我独尊」という言葉はよく耳にすると思います。
「人は一人一人、それぞれの目的を持って生まれてきたんですよ」という意味です。
一人一人が大切なので、お子さん一人一人にも生まれて来た意味があり、生きて行く意味があるんだということを教えてあげてほしいですね。
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