夏の終わりにぽてっと落ちているセミ。
「あ、もう死んでいるな」と思って安心して側を通ると突然暴れ出した!!
――そんな「セミファイナル」の恐怖…遭遇したくないですよね。
そのために、転がっているセミの生死を見分ける方法はないのでしょうか?
また、セミファイナルの恐怖から逃れるために、出来ることってあるのでしょうか?
今回は、そんな疑問についてまとめてみました!
目次
セミの生死の見分け方
ズバリ結論から言いましょう!
落ちているセミの足が閉じていたら死んでいます!
逆に開いていたらまだ生きているので、迂闊に近づくと「ジージジジジ!!」と暴れ出す可能性があるので、注意が必要です。
そもそもセミが苦手な人にとっては、じっと足の開閉具合を観察すること自体苦痛だと思うのですが、見分け方を知っていればセミによる突然の襲撃も避けられる可能性はアップします。
ですので、
「足が開いていたらまだ生きている!注意!!」
「足が閉じていたら死んでいる!安心!!」
と、覚えておいてください。
「セミファイナル」というネーミングは一体どこから…?
元々はスポーツなどで「準優勝」を意味する「セミファイナル」という言葉。
これがネット上で「蝉(semi)の最期(final)」、「最期(final)の手前(semi)の死にかけの状態」を指す言葉として使われ始めました。
いわゆるネットスラングですね。
また、「セミファイナル」は別名「セミ爆弾」とも呼ばれます。
これは漫画「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ著)の中で、死に際に突如暴れまわるセミのことを「セミ爆弾」と呼んでいたことから広まったようです。
なぜセミはひっくり返っているの?
セミが怖い人にとっては、道にセミがひっくり返って落ちているのを見るだけでも恐ろしいと思うのですが、そもそもセミはどうしてひっくり返っているのでしょうか?
セミのことが嫌いすぎて、最早憎いレベルにまで到達してしまっている人には、
「ま、まさか、我々を陥れるためのトラップ…!?」
と、思う人もいるかも知れませんが…。
セミがひっくり返って落ちているのは、そのセミがもう死にかけで、飛んでいけるほどの体力がないからなんです。
決して意地悪でひっくり返って、トラップを仕掛けている訳ではありません。
「でも、うっかり近づいたら暴れて飛んで逃げたけど!?」と思う人もいるでしょう。
これは、セミが死にかけの状態でも必死に生きようと頑張って、最後の力を振り絞って逃げるために飛ぶのです。
ですので、そのとき飛べたとしても、ほんのちょっとくらいだと思って下さい。
ちなみに何故仰向けで転がっているのかと言うと、セミの身体は羽がある背中側に筋肉があるため、背中側が重いのです。
なので死に際に地面に落ちるときも、背中側を下にして着地するのです。
起き上がろうと頑張ってもがいても、既に体力が落ちているセミは起き上がることができず、ひっくり返ったままになってしまうんですね。
特にコンクリートの上だと凸凹があまりなく平らなため、転がったセミは多くなってしまうのです。
セミ、そもそも怖いし見たくもないんだけど…避ける方法は?
「セミファイナル」についていろいろお話してきましたが、セミが嫌いだったり、怖かったりする人は、そもそもセミ自体を見たくないですよね。
私はセミをはじめ昆虫は平気な方ですが、目に入ることさえ恐ろしいものがひとつだけあります。
「風船」です。
正確に言うと「風船が割れる音」が怖いのですが、風船が割れる瞬間も見たくないですし、ショッピングモールなどで見知らぬ子どもが風船で無邪気に遊ぶ姿すら、もう恐怖です。
なので、私はテレビで風船が出てきたら一回チャンネルを変えますし、風船を配るイベントが多い週末や祝日には、ショッピングモールには行きません。
とにかく逃げる!避ける!!
これに尽きます。
少し話は逸れましたが、セミが怖い人にも同じようなことが言えるのではないでしょうか?
セミが多くいる場所を避けたり、やむなく外出しなければならない場合でも出来る対策があらかじめ分かっていれば、少しは安心できますよね。
そこで、セミを避けるための対策をご紹介したいと思います!
セミはどんな場所に多くいる?
セミが大好きなのが「樹液」です。
ですので、サクラやケヤキ、モミの木など、樹液がたくさんある大きな木を好んで集まります。
そういった木が集まる公園や遊歩道などでは注意が必要です。
また、リンゴやナシの木なども好むので、農家さんや果樹園などが多い地域などにも、大量にいる可能性があります。
落ちているセミに遭遇した場合の対処法
それらを避けたとしても、もし落ちているセミに出くわしたら、そこから少し離れたところを歩くようにしましょう。
どうしても近くを通らなければいけない場合は、そっと、ゆっくり、通ると良いですよ。
実はセミはあまり目がよくありません。
その代わりに空気の動きや流れを、触覚で敏感に感じ取ります。
セミが怖いからと猛スピードでそこを通り過ぎると、その空気の流れでセミも危機感を感じ、暴れ出してしまいます。
「できるだけ遠くを、そっと、ゆっくり」です。覚えておいてくださいね。
セミに殺虫剤、実は効果なし!!!
「暴れるのは見たくないし、殺虫剤をかければ早く解決するのでは!?」
と、思う人もいるかも知れません。
しかしセミは別に私たちを攻撃したり、作物を荒らすこともしないので、特に害虫に認定されている訳ではないのです。
ですので、一般的に販売されている殺虫剤などは効きません。
むしろ、殺虫剤をかけたセミは、大声で鳴きながら恐ろしくエグい暴れ方をするそうです…。
ですので、セミ嫌いの人は特に殺虫剤をセミに使うのはやめましょう。
トラウマが更に深くなってしまいます。
撃退は無理だけど、セミを防御できるのは「傘」!
「セミファイナル」で怖いのは、死んでいると思って油断していたら、突然暴れ出して自分の方に飛んでくることだと思うんですよね。
このときに便利なのが「傘」なんです!
傘をさしている状態ならセミファイナルが起こったとしても、その方向に傘を向ければ、セミが自分にぶつかることはありません。
木が多い場所を歩くときなんかもセミを避けれるので便利ですよね。
セミを見るのも嫌だという人は傘を少し前側に傾けて持てば、傘で視界が少し隠れるので安心です。
ただし傘を傾けるときは、自分の視界が狭くなって危険なので周りに気をつけて、注意を払いながら使うようにしてくださいね。
ちなみに傘は普通のビニール傘でも日傘でも折り畳み傘でも、何でもOKです。
この季節ですから日傘なら晴れていても不自然に見えないので、良いかもしれませんね。
おわりに
物事の恐怖から逃れるために大切なのは、「敵を知り、対策を練る」ことだと思います。
「セミファイナル」に対しても同じです。
セミファイナルとの遭遇をできるだけ避けるために、今回の記事が少しでもお役に立ちますように。
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