むか~し、幼いころには、川でメダカをつかまえたり、野原でバッタやコオロギを捕まえたり、トンボやカエル、ちょうちょなどなど、昆虫を見たり触ったり、中にはカブトムシを飼ってみたという人も多いのではないでしょうか?
最近ではそうした昆虫も都会では見ることが少なくなり、現代の子供たちが昆虫に接する機会を持てずにいますよね。
今回はバッタのエサについてのお話です。
童心にかえって、またはお子さんと一緒にバッタのお世話をしてみるのはいかがでしょうか。
バッタには種類がある
一言でバッタと言いますが、実はこのバッタ、10種類ほどの種類があるんです。
そんなに種類があるとは知りませんでしたよね。
トノサマバッタっていえば、良く耳にするかもしれません。
あと、日本でよくみられるのはショウリョウバッタと呼ばれるものです。
バッタと言えば、想像するあの緑のあの形。
そんな形のものがこれらにあたるんですね。
でも他にもバッタの種類はあります。
メスの上にオスが乗っているオンブバッタというのもいれば、トノサマバッタに似ているクルマバッタというのもいるんです。
バッタというのはどれも緑色ってわけじゃないんです。
カワラバッタは灰色のまだら模様です。
これは砂や石の保護色になっていて、身を守るためなんですね。
小さくて黒いノミバッタというのもいます。
土色で黒い模様がついているヒシバッタ。
ツヤのない褐色のヒナバッタ。
どれも日本でよくみられるバッタではありますが、これらがバッタだと思ってみる人が少ないのではないでしょうか。
みんなバッタの仲間なのです。
さて、バッタの種類に触れてきましたが、実は、バッタの種類のよってエサがちがうんです。
10種類いれば10通りのエサがあるのかといえば、そういうわけではありません。
では、どんなものをエサにして食べているのか、いよいよエサについてのお話です。
イネ科の植物
バッタの代表的なエサはイネ科の植物です。
特に、トノサマバッタやショウリョウバッタはこのイネ科の植物を好みます。
他にはクルマバッタやショウリョウバッタモドキもイネ科の植物をエサにしています。
イネ科の植物には、イネも入りますが、それだけではなく、ススキ、エノコログサ、トウモロコシの葉などがあげられます。
こうした植物のあるところに、このバッタたちが生息しているのです。
もし、これらのバッタを捕まえて、家で飼う場合にはススキやトウモロコシの葉、またはレモングラスなど、身近に手に入るものをあげると良いですね。
その他の草
バッタの中でもオンブバッタは、イネ科の植物を好みません。
その代わりに、キク科の植物であるキクやシソの葉などを好んで食べています。
他にはシュンギクやオオバコなどですね。
これらの植物は手軽に手に入るので良いですね。
とはいうものの、開発が進み、こうした葉っぱや草などが少なくなってきた現代ではこうした草を探すことも難しくなってきています。
もともと、バッタが生息しているところにある草などをエサにあげれば問題ないわけですが、こうした現実があるわけですね。
そしてどれがどの草なのかわからないというのも正直なところでしょう。
野菜も食べる?
そこで、家の冷蔵庫にあるものはどうでしょうか?
葉っぱなら、キャベツやレタスなんかでも代用できるんじゃないか?
人参やきゅうりも食べられるのだろうか?
はい。大丈夫です。
キャベツやレタスでも、新鮮なものではなく、しんなりしてしまった部分などをあげると良く食べます。
こうした食材なら、どんな家庭でも冷蔵庫に入っていそうですし、なかったとしてもスーパーに行けば手軽に手に入りますね。
バッタを家で飼った場合に、エサに困ることはないということです。
バッタのエサの与え方
バッタを飼うことにしたら、まずはバッタのおうちが必要ですね。
昆虫を飼うケースなどを準備してその中に水差しを入れておきます。
この水差しに、野原でとってきた草などを差してあげましょう。
野草はすぐに枯れてしまうので、水に差しておくほうがいいんですよ。
キャベツやきゅうり、レタスなどの野菜を与えたい場合には、細かく刻んで、ペットボトルの蓋など、何かしら容器にいれて与えると、ケースの掃除が楽にできるようになります。
こうした草をケースに入れた時も、1日1回は霧吹きで水を吹き付けてあげるとバッタの水分補給になります。
エサの交換頻度ですが、夜寝る前にあげて、朝起きたら、交換してあげるという程度が適度です。
例えば、野菜など一切れ二切れを与えてあげて、もし残っていれば、また新しいものにしてあげると良いでしょう。
そのまま放っておくと、腐ってしまう可能性もありますから。
草を取ってくる場合は、多めにとってくると良いです。
バッタは体は小さいですが、意外とよく食べるんです。
草がおいつかなければ、野菜で補うということでもよさそうですね。
まとめ
バッタの種類からエサのお話までしてきましたが、バッタと見間違えやすいのがキリギリスです。
このキリギリスとバッタを一緒にしておくと、大変なことになります!
キリギリスは共食いをするので、バッタの命もなくなってしまう可能性大ですから、キリギリスはよく見分けて飼いたいものですね。
もしくは、1匹だけを飼うというのが賢明です。
野外でバッタを見つけたら、一度家で飼ってみるのはいかがでしょうか?
昆虫を良く知らないお子さんたちにも良い経験になること間違いなしです。
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