寒くなってくると恋しくなるのが鍋料理ですが、お鍋をするときに使う土鍋は白っぽい色のものが多いですよね。
そんな土鍋をうっかり焦がしてしまうと焦げ付きが目立ってしまいます。
この焦げ付きをきれいに落とすにはどうしたらいいのでしょうか?
今回は「土鍋の焦げ付きをきれいに落とす方法」や「何故土鍋が焦げるのか?」について、まとめてみました!
目次
土鍋の焦げの落とし方
土鍋についた焦げが比較的軽い場合は、水だけで落とせます。
水を張った土鍋を一晩放置しておくと、焦げ付きがふやけて柔らかくなるので、あとは柔らかいスポンジなどでそっと擦るだけ。
これでも焦げが取れない場合や、見てすぐ「うわぁ…」と思う程明らかにひどい焦げ付きの場合は、以下の方法で落とすことができます。
・お米、肉、魚介類など酸性の焦げの場合・・・重曹
・大豆、キノコ類、野菜などアルカリ性の焦げの場合・・・お酢、クエン酸
重曹はアルカリ性、お酢やクエン酸は酸性です。
焦げの成分とは逆のものを使うことで中和されるので、焦げがふやけて落ちやすくなるんですよ。
では、それぞれを使った焦げの落とし方を見ていきましょう。
重曹を使って酸性の焦げを落とそう!
用意するもの
・重曹
・水
・スポンジ(布巾でも可)
- 土鍋に水を張ります。
だいたい8分目くらいまでが目安です。
お湯でやると重曹の効果が薄まるので、必ず水を入れるようにしてください。
- 1に重曹を入れます。
量は土鍋の大きさにもよって変わりますが、だいたい水200mlに対して大さじ1くらいの割合で入れると良いですよ。
- 2を火にかけ、沸騰するまで煮ます。
- 沸騰したら火を止めて、そのまま一晩放置します。
- 次の日には焦げがほとんど浮き上がっているので、土鍋の水を捨ててから、スポンジなどで焦げを擦り落としてください。
もし焦げ付きがこれでも落ちない場合は、1~5を何回か繰り返してやってみてください。
お酢を使ってアルカリ性の焦げを落とそう!
用意するもの
・お酢 60~70㏄くらい
・水
・スポンジ(布巾でも可)
- 土鍋についた焦げをスポンジで軽く擦り、あらかじめ少し落としておきます。
- 土鍋に水を張ります。8分目くらいまでが目安です。
重曹と同様にお湯では十分な効果が得られません。
必ず水を入れるようにしましょう。
- 2にお酢を60~70㏄くらい入れます。
- 3を火にかけ、沸騰するまで煮ます。
- 沸騰したら火を止めて、そのまま一晩放置します。
- 次の日になったら土鍋の水を捨て、スポンジなどで焦げを擦り落としてください。
水を入れる前に、あらかじめ焦げを軽く落としておくことがポイントです。
クエン酸を使ってアルカリ性の焦げを落とそう!
「お酢のツンとしたにおいが苦手…」という人にはクエン酸を使う方法がオススメです。
用意するもの
・クエン酸
・水
・スポンジ(布巾でも可)
・たわし(ソフトなもの。金属たわしや硬いものは使わないでください)
- 土鍋についた焦げをたわしを使ってあらかじめ少し落としておきます。
たわしは必ず柔らかめのものを使うようにしてください。
- 焦げが隠れる程度の水を土鍋に張ります。
- 2にクエン酸を入れます。
量は水200mlに対して小さじ2くらいの割合です。
- 3を火にかけ、沸騰するまで煮ます。
- 沸騰したらそのまま数時間放置します。
- 土鍋の水が冷めたら捨てて、スポンジなどで焦げを擦り落としてください。
頑固な焦げにはペットボトルのフタが便利!
これらの方法を試しても焦げが落ちない!というしつこい焦げ付きには、ペットボトルのフタが便利!
フタの底面(商品名が書いてある方の逆側)の縁を、焦げた部分に当ててカリカリ擦ると、焦げを落とすことができます。
「ペットボトルのフタで擦る」と聞くと、なんだか土鍋に傷がついてしまいそうな気もしますが、ペットボトルのフタは小さく、硬さも程良いため、傷がつきにくいんですね。
持ちやすいので楽に力を入れることもでき、オススメの方法です。
焦げを落とすときのNG行動!
土鍋の焦げを落とすときにやってはいけないNG行動がいくつかあります。
金属たわし(ステンレスたわし)は使わない!
土鍋は陶器なので焼き上げるときに釉薬(ゆうやく)といううわぐすりがかけられています。
硬い金属たわしで擦るとこの釉薬が剥げてしまい、土鍋が傷ついたり、ひび割れる原因になるのです。
またスプーンなどで焦げを擦る人もいるようですが、こちらも金属なので釉薬が剥げてしまいます。
ステンレスたわしを土鍋に使うのもやめましょう。
アルミホイルで擦ってはいけない!
「丸めたアルミホイルで擦ったら焦げが取れる」と言う話を聞いたことがある人もいるかも知れませんが、実はこれも土鍋にはNG!
アルミホイルも金属のため、金属たわしと同様に釉薬が剥げ、土鍋がひび割れてしまいます。
アルミホイルを使ってもいいのは鉄やステンレス製の鍋の場合だけ。
土鍋に使うのはやめておきましょう。
クレンザーを使ってはいけない!
土鍋は土や石から作られているので、表面には見えない小さな穴がたくさん開いています。
クレンザーを使うとその小さな穴からクレンザーの成分が入り、土に染み込んでしまうのです。
クレンザーを吸収した土鍋は焦げやすくなってしまうため、クレンザーは使わないようにしましょう。
そもそも土鍋は何故焦げるの?
土鍋の焦げがきれいに落とせたら再度土鍋を焦がさないために、土鍋が焦げる原因を知っておきましょう。
火力が強い
強めの火力で一気に料理を作っていませんか?
火が強すぎると土鍋は焦げやすくなります。
ただ、ご飯なんかは特にそうですが「“強めに”とレシピに書いてあるのに…」と思う人もいるでしょう。
土鍋の大きさやコンロの火力、季節もそうですが、土鍋を使う条件は各家庭でいろいろと異なりますよね。
ですので“強火で”とひと言書いてあっても、家庭によって火加減の微妙な違いが出てきてしまうのです。
“強火で”と書いてあっても、ほんの少し火を弱めるなど火加減を調整しながら調理するようにしてみてください。
長時間火にかけている
食材にしっかりと火を通そうとして長時間土鍋を火にかけたままにしていると、いつの間にか焦げていた!なんてことも。
土鍋で調理する際は火のそばから離れないようにしましょう。
そうすれば食材が焦げたとしてもにおいで分かるので、すぐに火を止めることができます。
食材にしっかり火を通したいときは、余熱を使ったりして工夫してみましょう。
食材の入れすぎ
お鍋をするときなど、土鍋の中に食材をぎっしりと詰め込むと下の方の食材が焦げ、そのまま土鍋も焦げてしまいます。
一度に入れる量を調整してこまめにかき混ぜておけば食材も焦げないので、最後まで美味しく食べることができますし、土鍋も焦げません。
「お鍋をしたときに焦げた」という人は試してみてくださいね。
おわりに
少し注意して土鍋を使えば焦げることもなく、長く使い続けることができます。
もし焦げたとしてもきれいに焦げを落としておけば、また使えるようになりますよ。
土鍋で美味しい料理をたくさん作って、寒い時期を楽しく乗り切りましょうね♪
コメント