片栗粉、小麦粉、コーンスターチ。
この3つの粉はどれも見た目は同じように見えますし、お料理やお菓子作りなどに活躍する粉なので、どれもおんなじじゃない?って思ってしまうこともあります。
でも、この3つの粉は明らかに違いがあり、その使い方によっては料理やお菓子の仕上げを左右してしまうので、気を付けたほうが良いのです。
この3つの粉の違いわかりますか?
ここで、はっきりと違いを知って、とろみをつけたいときにはどんな使い分けをしたらよいのかも正しく知って、おいしいお料理に役立てましょう!
目次
片栗粉、小麦粉、コーンスターチって何が違う?
さっそく、この3つの粉の特徴を見ていきましょう。
【片栗粉】
片栗粉はもともとは「カタクリ」という植物からとれるデンプンのことを指していましたが、今ではじゃがいものデンプンがほとんどです。
無味無臭で水に溶かしてから料理に入れてとろみをつけることができますし、揚げ物の衣に使うこともありますよね。
とろみをつけたいときには、とろっとやわらかいとろみがつき、揚げ物に使うと、サクサクとした軽い食感になります。
【小麦粉】
小麦粉はご存じのように、小麦の粉ですよね。
つなぎにも使いますし、揚げ物の衣にも使います。
またシチューやカレーなどを作る時のとろみをつけるためにも使います。
小麦粉は片栗粉のように無味無臭ではなく、小麦をひいてつくるので「風味」がありますよ。
小麦粉を肉や魚の衣にして焼いたり揚げたりすると、外はカリッと、中身はジューシーに仕上がります。
【コーンスターチ】
コーンスターチはトウモロコシからとれるデンプンのことです。
見た目も片栗粉とよく似ていますし、片栗粉のようにとろみをつけたりするときに使います。
またお菓子作りにもよく使われていて、軽い食感やふわふわ感を出してくれるものでもあるのです。
ケーキはふわふわ、クッキーはサクサク。
そしてカスタードクリームはとろっとなめらかにという感じですね。
片栗粉、小麦粉、コーンスターチ、とろみをつけたい時の使い分け
この3つの粉はそれぞれ特徴がありますが、どんなときに、どんな料理にどの粉を使ったらよいか?というのが疑問になってきますよね。
そこでそれぞれに適した料理をまとめました。
【片栗粉が適した料理】
片栗粉は中華系のぷるんぷるんとしたとろみをつけるのに適しています。
麻婆豆腐や酢豚、天津飯などもそうですね。
また中華スープのとろみなども片栗粉でできます。
片栗粉は水に溶けにくく、強いとろみをつくることができます。
熱い料理に適している片栗粉ですが、沸騰しているところに入れてしまうとダマになってしまうことがあるので要注意ですよ。
そして、水溶き片栗粉を入れた料理をさらに長く煮込むと、とろみが柔らかくなりすぎてしまうので、長く煮込む料理には向いていません。
・片栗粉が不向きな料理は?
逆に、冷たい料理には適していません。
料理が冷めるととろみが弱くなってしまうという短所もあるのです。
プリンやカスタードクリームなど冷たくして食べるものには、片栗粉ではなくコーンスターチが良いのです。
【小麦粉が適した料理】
小麦粉は水を加えることでグルテンを形成し、やわらかいねばりを出すことができます。
片栗粉よりは弱い粘りでもあり、さらっとした感じに仕上がります。
長く煮込む料理には片栗粉ではなく小麦粉が適しています。
シチューやカレーがそうですね。
そしてクリームソースのベースにも小麦粉が適しています。
・小麦粉が不向きな料理は?
片栗粉は透明感を出すことができますが、小麦粉は白く濁ったとろみなので、透明感のほしい料理には向いていません。
【コーンスターチ】
片栗粉と同じデンプンで出来ているので、似たようにとろみを出すことができます。
なので、片栗粉の代わりに使うということもありますね。
ただ、コーンスターチは温かい料理に使う場合は、片栗粉よりも多めの量をいれないとうまくとろみがつきません。
また片栗粉のように無色透明にはならないので、少し白い濁りが残ることがあります。
温かい料理につかって、見た目が気になる時には、片栗粉のほうが向いているということです。
逆に、コーンスターチは低温でも固まるので、冷めた料理でもとろみを維持することができます。
冷めてもとろみがほしい料理に使うことができます。
カスタードクリームやプリン、ブラマンジェなどの冷たい洋菓子にもコーンスターチが適しているのです。
まとめ
片栗粉、小麦粉、コーンスターチ、3つの粉を比較してみました。
・温かい料理には片栗粉
・冷やして固めたいお菓子や料理にはコーンスターチ
・長く煮込みたい、さらっとした食感がほしいときには小麦粉
と、そのお料理やお菓子の特徴によって、この3つの粉を使い分けることができたら、主婦としても合格点がもらえるのではないでしょうか。
とろみだけに焦点をあててみましたが、揚げ物などにもこの3つの粉が活躍します。
それぞれの粉の特徴を知って、それを生かすことができたら、お料理もさらにおいしくなるのですね。
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