揚げ物を自分で調理してみたいけど、やり方がイマイチ分からなかったり、油ハネが怖かったりして、なんとなく敬遠している…、なんて人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は揚げ物が初めての人でも挑戦できるように「揚げ物調理のコツや注意点」「揚げ物をするときに絶対守ってほしいこと」などをご紹介します!
是非この機会にチャレンジしてみてくださいね♪
目次
まずは揚げ物に必要な道具の確認から
・鍋
揚げ物用の鍋を使っても勿論良いのですが、意外なことにテフロン加工された鍋でも揚げ物調理は可能です。
他にもミルクパンや深さのあるフライパンなども使うことができますよ。
ただし、雪平鍋、土鍋、圧力鍋では揚げ物調理は出来ないので、注意してくださいね。
・菜箸、トング
食材を鍋に入れたり、揚げたものを鍋から出すときに使います。
菜箸はあまり短いものを使うとはねた油が手に飛んだりして危ないので、30㎝以上の長さがあるものだと安心です。
揚げたものを取り出すときは菜箸でも良いのですが、慣れないうちはトングを使うのも良いと思います。
菜箸と違って掴む部分の面積が大きいので、途中で揚げ物を落とす可能性が少なくなり、より安全に調理することができますよ。
・網じゃくし
揚げ物をしているとどうしても揚げかすが出てきます。
これを網じゃくしできれいに取り除いておくことで、出来上がりの見た目も良くなります。
小さな揚げかすも出てくるので、出来るだけ網目の細かいものを選ぶと良いでしょう。
・バットと網
フライなど衣付けの工程がいくつかあるときは、バットが何個かあると便利です。
また、網とセットで、揚げた食材の油切りにも使います。
・温度計
「揚げ物は油の温度管理が命!」と言っても過言ではありません。
そのくらい油の温度は重要ポイントになってきますから、正確な温度がひと目で分かる温度計があると便利です。
菜箸を使って温度を確かめる方法もあるのですが、慣れないうちは温度計を使うことをおすすめします。
初めての揚げ物料理でも失敗せず簡単にできるメニューは?
「最初はどんなメニューを選べば、失敗せずに揚げ物ができるかな?」
そんなふうに考える人も多いと思います。
そんな人にオススメしたいメニューが「から揚げ」か「野菜の天ぷら」。
から揚げは鶏肉を切って下味をつけて、唐揚げ粉をまぶしてあげるだけ。
野菜の天ぷらも野菜を切って、水溶きの衣をつけて、揚げるだけです。
水分を多く含む食材を使うと油がはねやすいですし、コロッケなどは温度調整が難しかったりします。
その点、鶏肉や野菜(水分の少ないもの)だと油ハネを起こすことも少なく、他のものより比較的簡単に調理できるのでオススメです。
揚げ物調理のコツ1 油は多めに使う
油を多めに使うと衣にも綺麗な焼き色が付き、揚げ上がりもムラなく均一になりやすいです。
「油をたくさん使うのは、なんだかもったいないなあ…」
そんなふうに思う人もいるかも知れませんが、油は濾してきちんと保管しておけば、再利用することも可能です。
ですので、慣れるまでは油を多めに使ってみましょう。
鍋底からだいたい3㎝くらいを目安に油を注ぐと良いですよ。
揚げ物調理のコツ2 油の温度管理が揚げ物の命!
先程も少しお話したように、揚げ物を美味しく仕上げる重要なポイントとなるのが「油の温度管理」です。
【160℃】
・青じそ、ししとうなど、野菜の緑色を残したいもの
・さつまいも、れんこんなど、デンプンを多く含むもの
【160℃~170℃】
その他の野菜の天ぷら、鶏のから揚げ
【170℃】
かき揚げ、とんかつ
【180℃~190℃】
魚や野菜のフライ、魚介類の天ぷら
【190℃】
コロッケなど
このように、使う食材によって適切な油の温度は変わります。
温度計を使って油を適切な温度にしてから、揚げるようにしましょう。
揚げ物調理のコツ3 食材を揚げる前に必ずする事!
・食材の水分を拭き取る
揚げるときに食材に余計な水分が残っていると、油がはねる原因になります。
また、衣が剥がれやすくなることも。
衣をつける前にペーパータオルで食材の水分をよく拭き取っておきましょう。
・衣や粉をつけすぎない
衣はサッとくぐらせる程度に、粉も余分についたものを落としてから揚げると良いですよ。
衣は薄い方が揚げ上がりもサクッと軽い食感になります。
また、衣や粉が余分についていると揚げている途中でぽろぽろ落ちてしまい、それが焦げ付いて、油の質が劣化する原因になります。
揚げ物調理のコツ5 揚げる
・食材を油に入れるときのポイント
食材に衣をつけて鍋に入れるとき、落としたり放り込んだりすると、油がはねて大変危険です。
長めの菜箸を使ってゆっくり入れれば油が大きくはねることはないので、怖がらなくても大丈夫ですよ。
また、一度にたくさんの量を鍋に入れると、油の温度が下がる原因になります。
下がった温度を元に戻すにはその分時間がかかるので、その間に食材が油をたくさん吸って、揚げ上がりも油っこくなってしまいます。
多めのおかずを作るときでも、面倒がらずにちょっとずつ揚げることが、美味しく仕上がるポイントです。
・揚げ始めはさわらない
食材につけた衣が油の中でまだ固まってないうちにさわると、衣が崩れてしまいます。
食材を油に入れてから、だいたい1分くらいはさわるのをグッと我慢して、様子を見るようにしましょう。
・揚げかすはきちんと取ろう
揚げ物をしている最中は揚げかすが出てくるので、こまめに取っておきましょう。
油の劣化を抑えることができますし、小さな焦げが食材に付着して汚れるのを防ぐことができます。
揚げ物調理のコツ5 油切り
・キッチンペーパーは「油受け」
揚げた食材を乗せる網の上に、キッチンペーパーを敷いてはいけません。
キッチンペーパーに揚げたものを乗せると、通気性が悪くなるため、衣がべちゃっとしてしまいます。
キッチンペーパーを敷くのは、網の「下」。
あくまで油受けとして使うようにしましょう。
・揚げ物は重ねて置かない
油切りの際にできた揚げ物を重ねて置くと、下敷きになった揚げ物の油が染み出し、衣がべちゃっとしてしまいます。
出来るだけ揚げたものは重ねずに油切りするようにしましょう。
揚げ物をするときに絶対守ってほしいこと
・油ハネによるやけどに注意!
揚げ物をすると高確率で油がはねます。
油がはねた際に思わず飛びのいたり、手を払ってまわりのものにぶつかって油をこぼしてしまうと、大やけどや火災の原因にもなってしまうので、調理の際は十分にスペースを取ってください。
油ハネが怖い人には「オイルスクリーン」をおすすめします。
これは鍋からの油ハネをガードしてくれる盾のようなもので、ニトリやネット通販などで購入することが可能です。
・水を絶対に入れない!
水と油は互いに反発し合う性質を持っています。
万が一、油の中に水が混ざってしまうと、熱い油や水がはじけて、そこら中に飛び散るため、やけどや火災の原因になります。
ですので、絶対に水は混ぜないでください。
おわりに
揚げ物はコツを掴んでしまえば難しいものではありません。
何度もやっていくうちに慣れてくるので、ぜひ挑戦してみてください。
そして、美味しい揚げ物料理をご家庭で楽しんでくださいね♪
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