私たちが普段掃除をするとき、目立つところだけで終わらせてしまいがちです。
思い出しても、つい後回しにして忘れてしまう場所がいくつかあります。
換気扇、ガスコンロの五徳などが挙げられますが、エアコンフィルターもその1つです。
掃除をした方が良いとは思っているけれど、方法が分からない。
そう思って掃除できないままになっている方もいるかもしれません。
ですが、エアコンフィルターの掃除を怠っていると、生活に悪影響が出ることがあります。
それに、難しいというイメージが先行しているだけの可能性もあります。
掃除をしない場合の具体的な問題点と、掃除方法をまとめました。
エアコンフィルターの掃除をしないと発生する問題
掃除をしないまま長期間放置していると、フィルターにはホコリが溜まっていきます。
では、フィルターがホコリで目詰まりを起こし、そのままエアコンを使い続けていると、どのような問題が発生するのでしょうか。
◎電気代が余計にかかる
エアコンは、とても簡単に言えば、室内の空気を取り込み室内に戻すという構造です。
このとき、空気中のホコリなどをフィルターで取り除きます。
掃除をせずにいると、ホコリがどんどんフィルターに付着していきます。
そうすると、フィルターの網目がホコリで覆われ、隙間が小さくなります。
隙間が小さい分、空気を取り込むために余計なエネルギーを使うことになります。
また、取り込みにくいということは、当然スムーズに出すこともできません。
使用している私たちは、効きが悪いと感じて、設定温度を下げたり上げたりします。
こうして、電気代が余分にかかってしまうのです。
◎健康に悪い
フィルターに付着したホコリの中には、さまざまなものが含まれています。
ダニ、人間の髪の毛やフケ、動物の毛、花粉などです。
さらに、ホコリが原因でカビが生えることもあります。
エアコンが空気を室内に戻すとき、これらを室内に再びばら撒いていることになります。
…ということはつまり、私たちは、無意識に汚い空気を吸い込みながら過ごしているのです。
こうした汚れは、喘息やアトピーなどを引き起こす原因になります。
何かしらのアレルギー症状に悩んでいる方は、エアコンフィルターが原因かもしれません。
◎悪臭が発生する
エアコンを久しぶりに使うときは特にそうですが、すっぱいような変な臭いが発生することがあります。
先述したように、フィルターのホコリには数種類のゴミが含まれています。
それらが空気と一緒に排出されるので、臭いがするのです。
臭いを感じた時点で汚れているということなので、すぐに掃除をしたいですね。
エアコンフィルターを掃除する理想的な頻度とやり方
エアコンフィルターは、理想では1~2週間に1度掃除するのが良いそうです。
予想より多く億劫に感じるかもしれませんが、掃除はそれほど難しくありません。
手順としては、余分なホコリを掃除機で吸い、水洗いをして、乾かすだけです。
エアコンの前側のカバーをはずすか持ち上げるとすぐフィルターが見えると思います。
注意点は、掃除機を使うときはフィルターの外側から、水洗いは内側からということです。
これはエアコンが室内の空気を吸い込むという仕組みがわかれば簡単に想像できるかと思いますが、室内の空気を吸い込むときにホコリがエアコンの内部にまで行かないためのフィルターなので、ホコリは全てフィルターの外側(エアコンに取り付けた時に部屋に面している側)に付着しているはずです。
そういうわけで、掃除機で吸う時はフィルターの外側を吸うようにして、水で流す時には反対の内側から流すようにすれば、ホコリはスムーズに取れるというわけですね。
フィルターを詰まらせないために大切なことだそうです。
水だけでは不十分な場合は、中性洗剤で洗うと綺麗になります。
フィルターは意外と繊細なので、壊さないように気を付けてください。
乾かすときは、ベランダに出すなどして自然乾燥させます。
天気が良い日を選んで掃除をすると早く乾きますね。
風が強い日は、外に出すと飛ばされてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
エアコン本体の掃除は素人でもできる?
フィルターをはずすと、さらに奥の汚れが目に入ることがあります。
素人に本体の掃除は出来ないと思うかもしれませんが、実は可能です。
ドラッグストアなどに洗浄スプレーが売っているので、それを使ってください。
どうしても自信がないときは、専用の掃除屋さんにお願いしましょう。
費用は多少かかりますが、エアコンを壊してしまうことを考えれば安いはずです。
できればシーズン前に一度掃除したいですね。
まとめ
エアコンフィルターの掃除は、案外簡単であることが分かっていただけたでしょうか。
一度取り組んでしまえば、次からはスムーズに行えると思います。
フィルター1つで電気代や健康に対する影響が変わることも覚えておきたいですね。
エアコンは、今ではどの家にも必ず1台はあると言っても過言ではありません。
夏や冬は毎日のように使うため、きちんと気を配って管理することが大切です。
忘れないように、家の大人全員が掃除できるようになれば良いかもしれませんね。
家族の健康と家計を守るためにも、こまめに掃除を行うようにしましょう。
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