秋や冬になると活躍するのが、使い捨てカイロです。
持ち歩けてさまざまな場所で手軽に暖をとれる、便利なアイテムですよね。
毎年使っているという方も多いはずです。
でも、正しい捨て方は何だろうと気になったことはありませんか?
特に気になるのは、まだ温かい使い捨てカイロを捨てるときです。
もしかしたら火事につながるのではと心配になりますよね。
そこで今回は、使い捨てカイロの捨て方についてご紹介します。
さっそく確認していきましょう。
目次
使い捨てカイロの仕組み
まずは、使い捨てカイロの仕組みを知るところからです。
使い捨てカイロは、「鉄粉の酸化」を利用して熱を発生させています。
私たちは、日常の中で鉄が錆びるのをよく目にしますね。
鉄は、錆びるとき(酸化するとき)に熱を持ちます。
その性質を使い捨てカイロに取り入れているというわけです。
使い捨てカイロの中には、鉄粉の他にも入っているものがあります。
成分は以下の通りです。
・水と塩類…鉄粉の酸化を促進します。
・活性炭…空気をたくさん取り込みます。
・バーミキュライト…高い保水力を持つ鉱物の一種で、カイロ内の水を外に出さないために入れられています。
身近な化学反応を利用していたとは、少し驚きですね。
使い捨てカイロの捨て方
続いて、使い捨てカイロの処分方法を見ていきましょう。
◎分別方法は自治体によって違う
使い捨てカイロには鉄粉が使われていますが、当然のことですが金属です。
また、他の成分も含まれていますので、分別方法に迷いますよね。
実のところ、使い捨てカイロの分別方法には、一概にこれというものはありません。
自治体によって、燃えるゴミと燃えないゴミのどちらで扱うか違うからです。
使い捨てカイロの袋にも、各自治体の区分に従うよう書かれています。
自分で確認し、それぞれの自治体のルールを守って捨てましょう。
◎熱を持ったままのカイロを捨てるとどうなるのか
一番気になるところですね。熱いまま捨てると発火するという噂もあるようです。
結論から言うと、火事になることはほぼありません。
先ほどご説明したように、使い捨てカイロの発熱には水が関係しています。
そのため、ゴミの水分に触れて発火すると心配されるようになったのです。
ですが、使い捨てカイロは温度や時間などをきちんと考えて作られています。
ですから、安心してもらって大丈夫です。
もし心配なら、熱さのピークを過ぎるまで待つか完全に冷めてから捨ててください。
◎未使用のカイロの処理
使用期限が過ぎてしまった使い捨てカイロはどうしていますか?
捨てる方もいるでしょうが、期限が過ぎたからといって使えないわけではありません。
使用期限とは、「表示時間まで保温できる期限」のことです。
袋に、「持続時間12時間」などと書いてありますね。
これは、「使用期限内は12時間温かさが持続する」ということです。
期限が過ぎた使い捨てカイロでも、持続時間が気にならなければ使えます。
捨てたい場合は、面倒ですが一度発熱させて冷ましてから捨てましょう。
発火の可能性は低いといっても、その方が安心です。
使用済み使い捨てカイロの活用方法
毎日のように使い捨てカイロを使っていると、使用済みのものがたくさん出ます。
実は、使用済みの使い捨てカイロでも活用方法があるのです。
◎消臭剤として使う
使い捨てカイロの中には、活性炭が入っています。
活性炭からできた消臭剤が売られているのを見たことがありますよね。
市販のものには劣りますが、使用済みの使い捨てカイロにも消臭効果が期待できます。
女性だと脱いだブーツに一晩入れておくとよいです。
靴箱の消臭剤としても使えます。
◎除湿剤として使う
使用済みの使い捨てカイロは、除湿剤として使うこともできます。
使い捨てカイロの水以外の成分には、湿気を取り除く効果があるのです。
靴箱や、他に湿気がたまりやすいところに置いておくとよいでしょう。
まとめ
使い捨てカイロの捨て方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
今回の一番のポイントは、
「熱を持ったままの使い捨てカイロを捨てても火事にはつながらない」
ということでした。
このことがわかって安心したという方も多いと思います。
また、使用済みでも活用できることに驚いた方もいたのではないでしょうか?
どうせ大量に使うなら、捨てる前に少しでも再利用できた方が嬉しいですよね。
是非、上手に活用してみてください。
今回の記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。
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