メダカはビオトープなどを作って屋外で飼育している方も多いと思います。
屋外で飼育していると、観察する回数が減ってしまい気が付くとメダカがかなり減っている!ということも少なくありません。
実は、メダカの屋外飼育は天敵が多くいつの間にかメダカが天敵に襲われてしまっているのです。
そこで、この記事ではメダカの天敵別に対策方法を紹介します。
野鳥類
・水槽の淵から水面を遠ざける
水に浮けないセキレイ類は淵にとまってメダカをついばみます。
水を淵ぎりぎりまでいっぱいに入れないでなるべく淵から水面の距離をとるようにしましょう。
・人通りが多い場所に水槽を置く
サギ類は用心深く、人影があるところには近寄りません。
しかし、夜行性の鳥は夜の間にやってきて、メダカをついばむこともあります。
できれば、金網などで蓋をし、水面から距離をとった方が安心です。
・網で蓋をする
カラスは、一度メダカの味をしめてしまうと、何度でもメダカを食べにやってきます。
主に大人のメダカが襲われます。網で蓋をして、網から水面を遠ざけるようにしましょう。
※野鳥は見つけても、捕まえたり駆除したりしてはいけません。
鳥獣保護管理法という法律で、野鳥の捕獲や処分は禁じられています。
ヤゴ・マツモムシなどの水生昆虫
・目の細かいネットを張る
ヤゴは、トンボに卵を産み付けられないように目の細かいネットを張ると防ぐことができます。
マツモムシやゲンゴロウ、コオイムシ、タイコウチなどの水生昆虫もいつの間にか飛んできて、水槽の中に住み着いていることがあります。
どの昆虫もメダカの大きさを問わず、食べてしまうので水槽に入ってしまうことをできるだけ防ぐようにしましょう。
・見つけ次第駆除
水生昆虫は見つけたらすぐに駆除するようにしましょう。
ヤゴは1匹見つけると複数匹水槽に住み着いていることが多いです。
徹底的に探して駆除するようにしましょう。
・水槽をリセットする
ヤゴは、水の中で越冬し春になると盛んにメダカを食べるようになります。
そのため、3~4月ごろに水槽をリセットすると、水の中で越冬していたヤゴやその他の天敵を一掃することができます。
また、9~10月頃にも水槽をリセットすると、夏の間に侵入してきた天敵を一掃することができるのでおすすめです。
・脱皮阻害剤デミリンを投入する
あまりにも害虫が多く住み着いてしまって、水槽のリセットも難しいようなら、デミリンという害虫駆除剤を投入するのもおすすめです。
デミリンは、メダカや水草には無害ですが、水生昆虫は1週間ほどで全滅させることができます。
ただし、エビやミジンコなどの脱皮する生き物も死んでしまいますので、エビやミジンコがいる水槽では使わないようにしてください。
・オタマジャクシを一緒に飼う
この方法は、メダカより小さいオタマジャクシを水槽に入れて、ヤゴや水生昆虫にオタマジャクシを襲わせて、メダカを襲わないようにします。
オタマジャクシの方がメダカよりも泳ぐスピードが遅いのでオタマジャクシの方が狙われやすいです。
ただし、オタマジャクシの方がメダカよりも大きくなると、メダカを襲う可能性があります。
オタマジャクシを襲っても、メダカを襲わないとは限らないので、あまりおすすめはしません。
見栄えが悪くなるので、どうしても蓋はしたくないという方は自己責任んで試してみてください。
猫
・網で蓋をする
猫もメダカを襲います。
猫対策としては、網で蓋をして網から水面を遠ざけるようにします。
・よしずで水槽の周りを囲む
高さのあるよしずを水槽の周りに立ててぐるっと囲むように置き、猫が水槽に近寄れないようにします。
ただし、周りに猫が飛び乗れそうな台があると猫は台をつたって水槽に近寄るかもしれません。
周りに何も置かないように注意してください。
ボウフラ
・ネットをかけて蚊の侵入を防ぐ
蚊の幼虫のボウフラです。大人のメダカはボウフラを餌として食べますが、メダカの稚魚はボウフラに食べられてしまいます。
メダカの稚魚を飼っている場合は、ネットをかけて蚊の侵入を防ぎ、ボウフラがわかないように注意しましょう。
・すだれで蓋をする
すだれで蓋をすると。見た目も涼しげでおすすめです。
夏場の水温調節にも役に立ち、野鳥、昆虫、猫、蚊などのすべての対策をすることができます。
・ワイヤーネットをかけ、プチプチでふさぐ
100均でそろえることができるワイヤーネットを水槽にかけ、さらに上からプチプチをかぶせるという方法もあります。
ワイヤーネットだけなら網目が大きく昆虫対策にはなりませんが、プチプチをかぶせるとすべての天敵からメダカを守ることができます。
100均でそろえることができるのも手軽でいいですね。
まとめ
屋外でメダカを飼育すると、思わぬ天敵に襲われメダカがいなくなったということもあるようです。
しかし、ビオトープを作ったり、グリーンウォーターで飼育したりと、屋外飼育のメリットが多いのも事実です。
今回紹介した方法で、天敵からメダカを守り、ビオトープなどの屋外飼育を楽しみましょう。
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